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By 椿屋夏緒
2018 07-15 14:17
ん…？あー…悪い、焼きそばとイカ焼きとかき氷な。じゃあ一つずつ買って分けながら食うか。(首裏を触れる何かの感触に擽ったげに肩を竦ませて周囲を気にしてばかりだと言うことに漸く気付き、二人で過ごす事の方が大切だと反省して気を取り直し空腹の胃袋を刺激する美味しそうな匂いが立ち込める屋台へ。チケットを渡して焼きそばと交換して貰ってから続いてイカ焼きの屋台へ移動する間も今度はちゃんと隣に歩幅を揃えつつ人混みに相手がぶつからないよう配慮しながら進み)昔よくスーパーボールすくいとかやったな。あと射的とか。
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By 朝比奈紘
2018 07-15 13:57
(もとより離れるつもりなど毛頭なく手を繋いで歩き出すが、恋人が己を守るように周りを気にしはじめると此方を気にかけてくれない寂しさから片手を頭に伸ばし握り込んでいたチケットの先でさらさらと襟足をいじりながら)どうしたの先輩？俺に背中ばっかり向けてるとうなじ食べちゃうよ(小銭がぎっりし詰まっているであろうそれに視線を落とせばこの日のために貯めてくれたというかわいらしい努力に思わず小さな笑み零し。露店が並ぶ一帯へたどり着くと早速焼きそばの屋台の列に並び)百円集めたって……ほんとかわいいね。焼きそばは俺も食べたかった。あと、イカ焼き、それとカキ氷も食べたい
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By 椿屋夏緒
2018 07-15 13:37
デ…デート…。あんま格好良くなりすぎても困るっつーか…、俺から絶対離れんなよ？(改めて言葉にされる事で狼狽えてしまうのは経験値の低さ故に、先刻から主に若い女性の視線が隣に立つ恋人へ絶えず注がれている様子が気掛かりでさり気なく自身の無駄に成長した身体を使って隠すように死角を作り握った手に力を込め。周囲を警戒する此方の心中を知ってか知らずか穏やかな口調で提案された選択には二つ返事で頷いてスタッフからチケットを受け取り片方は相手へ。懐から取り出したがま口の小銭入れは百円玉でパンパンに膨れており、その中へチケットを折り畳んでしまい)今日のために百円集めた。…何食う？俺はやっぱり焼きそばは外せねぇ。
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By 朝比奈紘
2018 07-15 13:20
髪は着付けしてくれたおばさんがついでにやってくれた。デートならこれくらい気合い入れて行けって背中バシバシ叩かれたよ(この人混みの中でもすぐに見つけ出してくれたという事実を聞けば心にじんわりと流れ込んでくる温もり、浴衣姿を褒めてもらえた嬉しさも相まってこちらも相手と同じく照れが入り混じる表情にて共にテントへ向かい見本となる実物を手に取りながら悩みつつ)そうだなぁ、お腹減ってるし露店の飲食と交換できるチケットにしません？
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By 椿屋夏緒
2018 07-15 13:05
すぐ見つけた。けど、辿り着けなくて焦った。おまえの方こそ似合ってるし…、髪もいつもと違うのな。(何を着ても似合ってしまう相手に賛辞など述べたところでとうに聞き飽きているだろうか、それでも此方の心音が速まるのに覿面な効力を発揮するその姿を直視し続けているのは身が持たないと照れが混じる面持ちで言葉を返し伸ばされた手を取って緩く繋ぎ直し。共に連れ立ってテントへとやってくれば粗品と銘打たれていながら様々なラインナップが取り揃えられた品々に小さく唸り)…どれも捨て難い。花火、は貰ってもやる機会ねぇかな。紘は何がいい？
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By 朝比奈紘
2018 07-15 12:51
人多いね。見つけるの大変だったでしょ。……、先輩、浴衣すごく似合ってます(声に振り返れば普段とはまた違う色気を纏った恋人の姿に暑さも忘れ数回瞬きを。髪に触れる手を掠めとろうと手を伸ばすも、公の場で昼間から手を繋いで相手へ迷惑をかけないだろうか、いやしかし人混みで離れ離れになってしまうかもしれない等と束の間の気持ちのせめぎ合いの末、叶うなら相手と手を重ね粗品がもらえるらしいテントへ向けて歩き出そうと)手、繋いでもいい？浴衣で来ると何かもらえるらしいですよ。行ってみようか
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By 椿屋夏緒
2018 07-15 12:32
(紫黒の浴衣に緩く締めた鈍色の帯の間に扇子を挟み、黒い鼻緒の下駄を足に突っかけて祭り会場へ訪れ忙しなく視線を辺りへ巡らせて恋人の姿を探し。そう時間は掛からずに見つけた待ち人の元へと駆け寄ろうとする行く手を人混みに阻まれるどころか人波に押し流されて一度通り過ぎる羽目になり。何とか戻った頃には汗だくで背後へと歩み寄り、普段とは異なる髪型に自然と指先で髪に触れながら声を掛け)…んな太陽見つめてると目が焼けちまうぞ。やっと辿り着けた。>入室
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