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真空
 ルイーノ
 
おれとお前以外なにもない
そんな世界を思い描く
退屈するかい?
おれのベイビー
決定的にお前を縛る
そんな楔に
おれはなれない
だろう
イッツオーケイ
誰も知らない
おれはいつしか
お前の夢を抱き抱える
それはお前も知らない仕草
すべてが無だと
おれは信じる
それをお前は咎めるだろう
そいつがおれの孤独となり
なにもない
この世界にすら
諍いを生むの
かも
知れないな
そしていったい何故に
お前以外にないのだろう
すべて
おれは真空に立ち向かい
夢の機関銃を乱射する
人生が繋がる刹那
おれのすべての感情は
タンポポの綿毛のような気持ち
おれの気持ちが
真空を飛び
お前を目指して流れていく
なんだかとても息苦しい
なにも見えないままくたばる
これが真赤の愛ならば
おれには一切すべがない
晴れた日だ
なにもかもが消え失せる
 
 



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祝祭にまたとない快晴
 ピクルス
 

(新月に囁くのは
聞いて欲しいからじゃない)

千年の片恋と
幾万の戯言
距離を無効にする
口実の花園を辿る
甘く厄介な楕円の速度
真白な朿は
罪を滅ぼすラシ゛ウムの光

木偶の気象台
真水に憧れて
汐に濡れたまま
月光に突き刺され
黒い風車カラカラ廻す
毒だと知りながら
最後の色花火の覚め際で
円い瞳をした君に
もう一度だけ
あと一度だけ
お菓子色の停車場で
躍る胸膨らませて
くすくす笑い

ちゃんと言うよ
ちゃんと言えるよ
今度こそ


薔薇の茂みの陰で
石臼を背負った昆虫が
よろよろと
てっぺんまで
這い上がり
女のひとみたいに
ゆらゆらり踊りながら
手を叩いてるよ

あんよはじょうず
おんもはへいき
おすわりあそべ
やっと(やっと)
囃されて
ありったけの針と
ありったけの棒を
呑み込んだ


靴が脱げちまったから
線路に沿って歩く
祝いの杯は
幾度も注がれ
けものみたいに
鼻を鳴らす

も、怖くないよ
ほら御覧、
綺麗な月だよ
まんまるだよ
たのしかったね
たのしかったよ
ほら御覧、
綺麗な海だよ
冷たくないよ
 


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