05-15 19:43
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すべて燃えた
すべて消えた
深い悲しみから
生まれた「いのち」
ひとしずくの
露のなかに
ちいさな胞子が
つくられました
春がきました
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誰もいない
誰も来ない
黄泉の国のような
静寂<しじま>の朝に
鳥が鳴いた
一羽だけで
たった一羽だけで
鳴いていただけ
春が来ました
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〜00119
05-15 06:39
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遠い日は広い河の
岸で悔し泣きしていた
キラキラと憎いほどに
河はまぶしく光ってた
僕はやがて ずるいことを覚える
だけど待とう
濡れたシャツを冷やす風
歌を創れ 歌に還れ
軽い羽を取り戻そう
いま心のon the mark
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〜00118
04-29 20:21
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水を渡せ神々
ここは言霊<ことだま>の国
飛鳥を知恵で満たし
大陸を近づけろ
非時香果<ときじく>の実のなるところ
やまと美<うるわ>し
斑鳩の白き道のうえに
春の陽射し
豊聡耳<とよとみみ>の理想<ゆめ>
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・ときじくのかくの木の実・・・・・・垂仁天皇が求めたという不老不死の果実。タチバナだと推定される。
・豊聡耳・・・・・・聖徳太子のこと。
斑鳩は法隆寺の建つ地で、飛鳥とは離れているが、太子は愛馬の黒駒で通勤していたというから、ひとくくりにしてください。
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〜00117
04-24 05:50
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目覚めるまえに思い出して
このわたしの面影を
起きてもいない寝てもいない
そんか時にきっと
目覚めるまえに思い出して
わたしは夜会いに行く
遠い姫路の空を越えて
あなたが呼ぶならば
古里はいま 古里はいま
丈を競う草木
暦を越えて 季節を越えて
伸びる若い芽
・
・
目覚めるまえに思い出して
幼なじみのわたしを
心のままに風をおこす
ことができるならば
目覚めるまえに思い出して
あの時かけた呪文を
昔のように涙みせて
悔やみきれぬほどに
古里はもう 古里はもう
悲しみのない光
言葉を越えて 心を越えて
あなたに会いたい
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〜00116
04-23 06:48
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懐かしむような
イナサの風が吹く
筑紫野に春の花を呼ぶ
アヅミの心に刻まれた
あえかなサナギの歌
歌わせる
旅人は故郷に立ち止まらない
風待ちは必ず終わる日が来る
ワタツミは潮路に舟霊(ふなだま)を招(よ)び
神々を小舟の舳先(みよし)に祀(まつ)る
海の果ての邪馬台(クニ)を目指せ
天ツ筑紫野は弥生の風の中
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イナサ・・・東南の風
アヅミ・・・海洋民族
サナギ・・・銅鐸みたいなもの、楽器
ワタツミ・・・海の民
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〜00115