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04-16 06:43
 【力を欲する者たちは】
By spica1004 [編集]


大袈裟なほどハンドルを切る
水面に刺さる大粒の雨

いつか見た空 思い出せない
ひとりで探す私の希望

力を分けてくれるなら
たとえ悪でもかまわない


泣けばよかった 泣けた季節に
まぶしいほどに過去は輝く

切れ端ばかり集めたような
意味のない都会(まち)走り抜けたら

力でねじ伏せてしまえ
名前で呼べるもの すべて

力で滅ぼしてしまえ
言葉にできないものまで

──────
──────

00114


03-27 21:53
 【この町に来ないで】
By spica1004 [編集]


経済学部のあたりは
風が真夏を連れてくる

学生通りを渡って
私の窓に吹き寄せる

不安な心のまま
この町に来ないでね

ためらう言葉なんて
定義不能だから

わかってくれるなら
帰去来(帰りなん、いざ)片淵へ

わかってくれるなら


済生会の門からは
悩みのない空が見える

杖がわりの乳母車で
年寄りたちが闊歩する

彼女を想いながら
この町に来ないでね

未知数の愛なんて
二律背反だから

わかってくれたなら
歸去來(かえりなん、いざ)片渕へ

わかってくれたなら
────
────
経済学部・・・長崎大学経済学部
済生会(さいせいかい)・・・総合病院の名前
────
────

00113


03-10 21:16
 【西の風が吹くとき】
By スピカ [編集]


すこし 窓を開けたらいいね
あの町が見えたなら

もっと 心開いてみよう
優しさに会うために

海沿いの道を走り
トンネルをいくつか抜けて

懐かしいダイヤルで
懐かしい声を聞こうよ

西の風が吹くときは
心はやるから

これ以上無邪気には
なれない

そんな気がする 


そうさ 嘘をやめたらいいね
あの人に会えたなら

そして 大きな声で言おう
“諦めはしないよ”と

季節より早い風と
降りそそぐ星を味方に

憎いほどの自信で
懐かしい肩を抱こうよ

西の風が吹くときは
心はやるから

これ以上素直には
なれない

そんな気がする

─────
─────

00112


01-30 20:29
 【讃歌】
By スピカ [編集]



【長崎弁】

アラカブは釣れよんね

こん海はよんにゅ獲るんね

こん海がいつまでん、ないどるごと

祈っとるけん



【標準語・意訳】

カサゴは釣れますか

この海は豊かですか

この海がいつまでも静かなように

祈ります

──────
──────

00111


12-03 22:36
 【朝日が昇るとき】
By スピカ [編集]



味方なんて自分だけでいいと言う
君のことを否定できるわけはない

僕はまた支えにはなれなくて
自分を責める それだけ

準備は終わったね
明日はもう お別れだね

僕らはそれぞれに夢いだいて
歩きだす


ひとの痛み背負うほどの優しさが
いつの日にか僕の胸にも宿るだろう

この僕のあどけない強がりを
笑わないでね いまだけ

朝日が昇るとき
始まるんだ 君の未来

僕らはそれぞれに夢いだいて
歩きだす

─────
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00110


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