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06-07 22:33
 【本河内ワルツ】Hongouchi waltz
By spica1004 [編集]


出来屋敷<できやしき>公園に
続く坂道を行けば

どんな悲しみだって
心をすり抜けてゆく

水源地のあたりは  ※
蛍が橋を渡る

時計も遅く回る
生まれてきてよかったよ

あなたに会えたときの喜び
繰り返すため 歌を歌う

光があふれ 世界のかたち
見えなくしても

歌声は続くよ

─────
※水源池の誤りではない。水源地で正しい。
─────

00122


06-06 06:27
 【彼方に夢の世紀】
By spica1004 [編集]


買い物行きたいね
自転車乗りたいね
猫と遊びたいね
掃除もやらなきゃね

僕が歌うのには
地球は重すぎる
 
君の合い言葉は
百も知ってるけど

ああ、彼方に夢の世紀
君だけを信じてる夢の世紀


珈琲飲もうかな
mixiやろうかな
布団も干そうかな
墓参りも行こう
 
大きな蜘蛛の巣が
地球をだめにする

僕は誇り高く
文盲になりたい

ああ、彼方に夢の世紀
君だけを信じてる夢の世紀

─────
─────

00121


05-20 06:16
 【星の降る街】
By spica1004 [編集]


混みあう国道
山に向かってステアリング

そこから始まる
蒼い夜のハイウエイ

深い悲しみを
クレスタに乗せたら

星の降る街に
さよならと言える

鈴田峠までに
君のソアラを抜こう
鈴田峠までに
星を撃ち落とそう

・ 
空港の島は
人工にきらめく

君はいつだって
僕をだましてた

ハンドルはいつも
傷つかないほうへ

溜め息にまかせ
浅く切ればいい

多良見インターまでに
君の嘘を暴こう
多良見インターまでに
夢を見限ろう

深い悲しみを
助手席に乗せたら

君がいた街に
さよならと言える

─────
─────

00120


05-15 19:43
 【廃墟の春】
By spica1004 [編集]


すべて燃えた
すべて消えた

深い悲しみから
生まれた「いのち」

ひとしずくの
露のなかに

ちいさな胞子が
つくられました

春がきました


・ 

誰もいない
誰も来ない

黄泉の国のような
静寂<しじま>の朝に

鳥が鳴いた
一羽だけで

たった一羽だけで
鳴いていただけ

春が来ました

────
────

00119


05-15 06:39
 【筑後川】on the mark
By spica1004 [編集]


遠い日は広い河の
岸で悔し泣きしていた

キラキラと憎いほどに

河はまぶしく光ってた

僕はやがて ずるいことを覚える

だけど待とう
濡れたシャツを冷やす風

歌を創れ 歌に還れ

軽い羽を取り戻そう

いま心のon the mark

───────
───────

00118


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