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08-10 22:29
 【明日に】
By spica1004 [編集]


誰よりもあなたを愛してきたから
今日の日まで立ち止まらず歩いてきたんだ

あなたがいる日々を幸せと感じる
理由もなく根拠もなく毎日過ごすよ

ありがとう 微笑みを いつも
これからも ずっと そばにいて

昨日より 今日よりも 明日に
つながるよ きっと ふたりの
明日に

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────

00139


08-03 19:15
 【夜に光る苔】──オリジナル小説「夜に光る苔」より
By spica1004 [編集]


夜に川を渡る水音
風を切った矢になり
胸に刺さる
言葉もなしに

海に沈んだ太陽の光を吸って
夜ごとに光る呪われた苔を窺う

光る苔を盗む者は許さない
たとえ知らず苔に触れた人でさえ

愛を水に変える虚白
声をからし叫ぶ恋人
すでに愛は
指を離れた

まどろみながら傷ついた体をさする
鬼火のような燐光が瞼に焦がれる

暗い窓に苔盗人が映った
青いガラス破って弾丸を放った

誘蛾灯になった苔たち
銃の叫び森を震わす
その人の死体は

・・・・・・・・・・・足元

00138


07-28 20:08
 【stranger】
By spica1004 [編集]


君の住む町を 自転車で走っても
逆光にくらみ 心はあとずさる

君が忘れたら 季節は置き去りで
切り取られたまま 埋もれてしまうだろう

僕はここで生まれたわけじゃなくて
はがゆくて もどかしい愛しかなくて

夕暮れには夕暮れ色
雨降るなら雨の色に
染まることしかできず

僕はここに住んでるわけじゃなくて
柔らかい 臆病な愛さえなくて

夜明け頃はコバルト色
海騒げば紫蘭色<しらんいろ>に
染まることしかできず

─────
─────

00137


07-27 20:07
 【曙町】
By spica1004 [編集]


この町に住んでいいのは
慈悲のある人だけよ

私はまだ私を許せない

たまにだけど 自分のこと
意気地なしだと思う

ベランダで花を育てています

曙町へようこそ 日当たりのいい町です

曙町へようこそ 坂道に猫がいます

 世界はここからです




この町に住んでいいのは
正直な人だけよ

私はまだ私をさらせない

夜明け前に目が覚めても
伝える手段もない

リビングでラジオを聴いています

曙町へようこそ 洗いざらしの町です

曙町へようこそ 女学生も歩きます

 世界は今日からです

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00136


07-21 21:12
 【帽振れ】
By spica1004 [編集]


不可解な色彩の渦で
あなたが見えない 甘やかな迷宮

君知るや 胸を焦がす恋
蜜と呼べる罪は
あなたの髪に触れたこと

紙吹雪を肩に浴びよう
笑い声を上げよう

祝う声にかき消される
僕の言葉 僕の指令

帽振れー!


不条理な満足の日々の
それなりの魅力 ときめく帰り道

君知るや 色あせない恋
翼のある心
一途に走るこの思い

月の雫 両手に受け
君の町を目指そう

響きわたれ 響き交わせ
僕の言葉 僕の指令

帽振れー!

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00135


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