エターナルゾーン日記板
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[34]
By TUINDAYO
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雨はますます激しくなっていた。
洞窟の奥へ続く水音だけが響く。
レインは駆け戻っていた。
「ルーデルー!!」
叫ぶ。
返事はない。
サンも慌てて辺りを見回した。
「だ、誰もいないっす!」
そこにあるのは。
焚き火の跡。
荷物。
そして。
人がいた痕跡だけ。
エレナも。
ルーデルも。
消えていた。
「なんでだよ……!」
レインは拳を握る。
「一方通行だったじゃないか!」
サンは慌てて肩を掴む。
「おおお落ち着くっす!」
「ホイホイ!」
「落ち着くっす!」
「落ち着いて!!」
レインが叫ぶ。
サンが固まる。
「えっ」
「今オイラ!?」
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その頃。
洞窟のさらに奥。
隠された空間。
そこには山賊達の根城があった。
「頭ァ!」
男が叫ぶ。
「連れてきました!」
ルーデルとエレナを突き出す。
「上玉のメス二匹です!」
ルーデルは必死にもがいた。
「離してください!」
腕を振りほどこうとする。
「ど、どこ触ってるんですか!」
男は下品に笑った。
「いいだろぉ?」
肩を掴む。
「少しくらい楽しませろよ」
次の瞬間。
怒声が飛んだ。
「止めねえか!!」
男が飛び上がる。
「はっ!?ひゃいい!!」
奥に座っていた女。
フリス。
彼女は盛大にため息を吐いた。
「まったく……」
額を押さえる。
「うちの連中ときたら」
「こんなんだから勘違いされるんだよ」
ルーデルは少しだけ驚いた。
山賊なのに。
今の男を止めた。
エレナもゆっくり目を開く。
「う……」
霞む視界。
「ここは……」
フリスが立ち上がる。
「目ぇ覚めたかい」
ゆっくり近付く。
「有り金全部出しな」
冷たい声。
「荷物もだ」
少し間を置く。
「服もな」
ルーデルの顔が青くなった。
「そ、そんなの……」
首を振る。
「無理です!」
男が怒鳴った。
「てめぇ!」
ルーデルの腕を掴む。
「頭の言うこと聞けねぇのか!」
ぎゅうっと締め上げる。
「ううっ……!」
痛い。
怖い。
でも。
「嫌です……!!」
その時だった。
轟音。
真紅の火球が飛んできた。
「ファイア!!」
ドゴォン!!
男が吹き飛ぶ。
「ぎゃああああああ!!」
全員が振り向いた。
フリスも目を見開く。
「誰だい!?」
入口。
雨を背にして立つ少女がいた。
淡い緑の髪。
軍服。
冷たい瞳。
ファーゴだった。
ルーデルの顔が明るくなる。
「ファーゴちゃん!」
ファーゴは答えない。
ただ。
ゆっくり二人を見る。
怯えるルーデル。
弱ったエレナ。
そして。
周囲の山賊達。
沈黙。
数秒。
やがて口を開いた。
「……」
その声は静かだった。
静かすぎた。
「捕縛するつもりだったけど」
山賊達が身構える。
ファーゴは杖を握った。
「気が変わったわ」
冷たい視線が突き刺さる。
ルーデルは思った。
(怒ってる……)
長い付き合いだ。
分かる。
今のファーゴは。
本気で怒っている。
ファーゴは一歩前へ出た。
そして。
淡々と言った。
「全員やる」
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[返信] [編集]2019 03-06 00:06 [pc]
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