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[198]とある海賊 07/17 20:14 iPhone


《 レイ 》

─ああッ…今よりもっと、ずっと強くなる。今度は零さない様に全部護ってみせるよ。
(ポロポロと溢れる涙は相手の厳しくも優しい言葉に次第と引いて行き、涙をたっぷりと含んだ瞳は水の膜を張ってキラキラと夜景に反射して輝いており、意志のある力強い眼差しが己を捕えれば自然と胸に痞えていた屈辱感や無念感が溶けて行き「ありがとう、ゾロ。…私の後ろを君が守っていてくれるなら怖いものなんてないな」額と額が二年前のあの夜の様にコツンと合わさると、同じ様に口角を上げて"君が挨拶なんて行ったら腰を抜かすんじゃないか?戦っている時は魔獣みたいな顔をしてるからな"すっかり立ち直ったのか冗談めかしく述べて"誰が魔獣だ!"とツッコミ紛いの返答が返って来ては、普段見せる含みのある大人びた微笑みではなく、百合の花がパァッと咲いた様な満面の笑みを浮かべて「ははっ!ゾロのそういう所、本当に大好きだよ」珍しく口元を手で隠さずあっけらかんに笑えば、己の見慣れない姿に面食らった様子でポッと頬を赤らめた相手が視界に入り瞬きを繰り返して、唇をへの字に曲げる紅い顔を覗き込むもゴツゴツとした掌で隠されてしまい、不意に扉をノックする音が鼓膜に届くと"…今のはズリィだろ"なんて低い声が呟いたのを尻目に、その声は耳に入らなかった様でソファーから立ち上がり部屋の扉を開けて。廊下にはトレーを待ったホテルのスタッフが立っており、"ホテルからのサービスでお配りしております"愛想良くお礼を述べそれを受け取ってソファーへと再び腰を下ろせば横にあるミニテーブルへトレーを置いて"ホテルのサービスらしい、一杯どうだ?"トレーの上には日本酒やワイン、チーズや生ハムといったつまみが乗っていて彼の分の日本酒をいつもの様に瓶のまま手渡し自身の分のワインはグラスへ注ぎ“乾杯”とお互い目配せしながら酒を煽ると、ふと堀の深い横顔が目に入り拳一つ分程空いていた相手との距離をぴったり詰めて「…ゾロ、名前呼んで?」柔らかい口調で願い、怪訝そうな表情で酒瓶を口から離した唇が自分の名前を呼ぶと嬉しそうに頬を綻ばせて、ありがとう、と返しつつ筋肉質な肩に顎を乗せ「…鼻、高いんだな」人差し指でスッと通った鼻筋を撫で"普通だろ"話しかければ返事をしてくれる、ごく普通の事だが己に取っては幸せな事で、次は細められた目に指の腹で瞼を優しくなぞり「それに目もぱっちり二重だ、睫毛も長いし…かわいい」愛しさを込めて述べたつもりなのだが彼に取っては“可愛い”は気に喰わない様で"あァ?"と眉間に皺が寄ったのすら愛おしく感じれば、紫色の瞳いっぱいに相手を映し"耳朶も私より分厚いな、食べちゃいたい"くすくすと笑い声洩しつつ左耳のピアスにチャリッと音を立てながら触れてはそのまま耳朶をフニフニと人差し指と親指で挟みながら触り)



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