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[5]ハナ(SH005)


-3-

「コレット!待ってくれっ!」

コレットに駆け寄り力強く抱きしめる。コレットは一瞬驚き目を見開くが、安心したように目を閉じる。

「コレットは俺が守ってやる。大丈夫だ、俺がついてる。」

抱きしめる腕に力を込め、唱えるように囁く。コレットは頷きながら

「ロイド…私この世界を守りたい。大切な人を…ロイドを守りたい。その為だったらどんなことも頑張れる気がするよ。」

「あぁ。コレットなら大丈夫だ。」

ロイドはコレットと視線を合わせ笑顔を作る。コレットもへらっと笑いロイドの背に手を回した。

「ごめんね…?」

ロイドはコレットの涙を指で優しく拭ってやると、呆れたように言う。

「またごめんね、だ。コレットが謝る必要ないだろ?」

コレットは焦って恥じらい混じりに笑って言った。
「あっ、ごめん…ありがとう。」

ロイドは体を少し離すと、コレットの顔の位置まで屈んでゆっくりと、唇に優しく触れるキスをした。コレットは驚いたが次第に頬を赤く染めていく。

「…コレット、いつでも帰って来いよ。」

「うん。ありがとう…ロイド。」

長い旅へ出るコレットだが、今は時間が止まったように二人は大切な人との時を噛み締めていた。

-fin-

2010-9/4 02:14[レス/]

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