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[9]ハナ(SH005)
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外に飛び出して辺りを見回すけど、近くには居ないみたい…。
この街には居るはずだから、見つけて謝らなきゃ!
一般市民街を抜け、研究所の方へ行くと、入口の前でお兄さまの後ろ姿を見つけた。
(お兄さま…!)
声をかけたいけど勇気が出ない…まともに相手をしてくれるかもわからない…どんどん自信がなくなってきた私はいつの間にか木の陰に隠れていた。
「愛してるぜ〜、ハニー☆」
お兄さまが相手の人に抱き着いた。お兄さまで相手がどんな人か見えない…
「ちょっ!ゼロス!重てーよっ」
…は?
全く予測していなかった男の人の声。お兄さまってば男の人に抱き着いてるの!?
女好きで男嫌いなお兄さまが抱き着くほどの人物…気になるっ!しかもなんかとっても仲良さそうに…ああ、羨しい。
いやっ、お兄さまの「ハニー」に相応しい相手か…私が確かめないと!
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