メッセージの編集
お名前
タイトル
メールアドレス
※変更する場合のみ入力
ホームページ
本文
違ってしまったのはいつからだろう 産まれた時からなんてことはない 違ってしまっているのだろうか? だとしたら生きてきたせいか 地下鉄のホームで並ぶひとがたの異形者 ひとりひとりが何も知らない物体で 私も誰の記憶にもない ただの異形にすぎない 誰がどうなろうと 笑ったり 泣いたり 平穏な生活は続いていく 違ってしまったから? だけど違わなければ 私たちは無数の想いで壊れてしまうだろう だから それを 避けるための技を 本能はくれた 否定という技を 選別という価値観を いつのまにやら 知らないものを否定して 他人を嘲けて 自己嫌悪 いやになるほど掃き捨てて そのうち自分も否定して ゴミになる覚悟をしなけりゃ 簡単に他人は笑えないものだな 涙なんて溜めてたら 誰も捨てられないよな 誰かに捨てられるのを 笑えないよな くだらないと世界を嘆いてる 真昼の坂道で 枯れる街路樹に 無数の雫が ぶら下がってる 蝶々の卵みたいに 温もりを求めてる それでも彼らは落下した 温かさを知らずに落下した おんなじなのに わからない おんなじなのに わからなかった 知ろうとなんてしなかった 見えなかった優しい手の 火葬の飛沫 気付かせる優越より 気付ける責任の方がよっぽど背負えた そう灰に祈ったところで 過去はもう二度と背負えない それと同じく未来はその罪を降ろせなくなった これが罰と呼ばれるようになってから どれほど裁判をしただろう そしてどれほど 懺悔しただろう 祈りなんて 役に立たないよ 求められてないから 動けない副産物が祈りだ 誰かのためなんて 気休めだ 善意など 自分のために なにをしてきたかの結果発表にすぎないよ 笑うのは 自分が笑われないための嘘だった 捨てるのは 捨てられないための先手だった それだけの罪状を私は笑えなくなった 笑ってはいけないと思った ゴミになる覚悟なんてものはないけれど 私はゴミにさえなってやるよ ゴミを笑わない自分になるために 誰よりも自分を笑えるために 涙なんて溜められないほどの世界でも 一粒だけの涙を捨てないために
設定パスワード
編集する
削除する
ボイストレーニング法
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]