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『暑い…』 残暑厳しい9月。良は部屋の中で大の字になって寝ていた。クーラーをかければいいのだが、そのクーラーをつける気力もない。 「全くお前は…。クーラーつけるぞ?」 と、聞き慣れた声が耳に届く。良は気力を振り絞って、声のした方に首を動かした。すると目線の先には、クーラーのリモコンを操作している一騎の姿が。 『!!……一騎!?』 「よぅ」 良は、いきなりの訪問者に驚きを隠せずにいた。反射的に体を起こし、ゆっくりと一騎に近付いていく。 『なんでお前がここにいんの?!!』 「おばさんが勝手に入っていいって言うから来た。一応ノックしたんだけど」 『気付かなかった…。俺くたばってたから…』 > >だいぶ気力が回復した良は、一騎と一緒にクーラーの側で涼むことにした。先程よりぐんと涼しくなった良の部屋は、快適そのもの。そして二人は、暫く他愛のない話で盛り上がった。 『だよなー。……ところで一騎、今日はなんで家に来たんだ?なんか用事があったんじゃ?』 「あぁ、そうだった。これだよ、これ」 一騎は目的を思い出すと、スーパーの袋らしきものから何かを取り出した。取り出されたそれは、良の目を一瞬にして惹き付ける。 『ひまわりだぁ!!!』 「ひまわり見たらさ、買わずにはいられなくなって。ひまわりはお前の分身だから」 一騎は軽く笑うと、ひまわりの顔を良に向けた。植木鉢の中のひまわりは、太陽をたくさん浴びたのか凄く生き生きしている。そんなひまわりを見た良は、嬉しさで胸が一杯になった。なにせ良は、花の中でひまわりが一番好きだからだ。 『これ…俺にくれんの?』 「当たり前だろ?お前のために買ったんだから」 一騎はひまわりを良に手渡すと、枯らすなよ?と一言付け足した。わかってるよと言いながら、良はそれを窓際に飾る。 「ちゃんと育つといいな」 『大丈夫だよ。俺がしっかり面倒みるもん』 一騎と良は、太陽に向かっていくひまわりを眺める。窓際に置かれたひまわりは、太陽の光をいっぱいに浴び始める。 『一騎…』 「なんだ?」 『ありがとう。本当に大切にするね』 良はひまわりのお礼に、一騎の頬に唇を落とす。 「可愛らしいお礼なこって」 一騎はそんな良が愛しくて、キスをしてきた良をそのまま抱き締めた。暑くても、この温もりは心地いい。二人はお互いの温もりに触れながら、幸せを噛み締めていた。 End.
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