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生まれたばかりのころは人工知能が未だ未熟で、カタコトでしか話せなかったポンコツ。 知能が発達して来てマトモな会話が出来るようになってからは、与えられた仕事を確実にクラッシュするポンコツ。 与えられた仕事をこなせるようになってからの今は、俺は一体どんなポンコツなのだろうか。 「主人! 30分前に21番の三柴の祖父さんにオーダーされたやつ行ってない!」 慌ただしい夕方の厨房に入口の横にある段ボールを蹴飛ばしたのにも気付かず、やけに焦った俺の声が響く。 弾かれたように入口から一番遠くにいた店長が顔をあげ、問う。 「三柴さんってあの三柴さん? 真芝さんじゃなく!?」 「ミシバさんはミシバさんでもそのミシバさん!!」 厨房が凍り付く。唯一、昨日入ったバイトだけが意味がわからず、不安気に辺りを見回す。 「マジか! ちょ、バイトー! あの祖父さんキレると怖いんだよ早くオーダー!」 「サーセン料理長! 3番の厨房がまだメイン作り終わってまっせーん!!」 「キャアッ! 3番の駿河ですうお皿割っちゃったあ☆」 「駿河ちゃぁぁあああん!? 待って、待って、うち潰れちゃうよ!」 ざわつく厨房、今まで作っていた他のオーダーを放棄し、皆で3番を補佐しだす始末。昨日入ったバイトまでもが雰囲気に圧されてよくわかりもしないメニューを手伝い始める。 しかしもう遅い。 「はよせんかぁぁああ!! 8時の会合に遅れてまうやないかアホンダルァ!!!」 「すいませんんん!!」 本店社長の三柴さんの怒号に厨房の心が一つになった。 (この店アホじゃね?) 現在こんな慌ただしいレストランで働いているロボットの俺。こんなんで良いのか、とたまに思いたくなることがある。ただでさえ、俺はポンコツなのに。 ロボットと言ってもよく想像される、カクカクとした冷たい鉄のものでは無い。体温を持った、本物の人間のような存在。他のロボットを見たことが無いため、よくはわからないが、こう言う俺のような存在はもっと別の意味で、"ドレイ"のように主人にコキ使われるものでは無いのか、と思う。 それを主人……店長に言ったら、苦笑されこう言われた。 「お前はこれで良いんだよ。退屈だった俺の側にいるだけで良かったんだし」 「……」 そう言って頬に口付けを落とされた。 俺は、落とされた熱の意味と、それに関係する感情がワカラナイ、ポンコツ。 意味不明すいません……
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