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(またかっ!) 俺の目の前で玲汰(レイタ)がスローモーションの様にゆっくり崩れ落ちて行く横で、俺は片手で顔を覆い隠しながら俯きため息をついた。 俺のせいでスマン、玲汰。 玲汰を崩れさせた本人は仁王立ちしながら豪快に笑っている。 つか、笑い事じゃねぇしっ! 「アンタっ!」 俺が怒鳴りつけるとニッと口角を上げ笑いながら俺を見て来る。 「浅葱(アサギ)と話す度に跳び蹴りすんの止めてくれよ………先生」 跳び蹴りを食らって地面とお友達になっていた玲汰はムクッと起き上がり、跳び蹴りをした本人を困った様に見やり、先生…………高見雅幸(タカミ マサユキ)に向かって言った。 雅幸は俺の恋人であり、古典担当の先生だ。 つか、生徒に手を出すどうこうの常識以前に、生徒に足を出すってどうよ。 「玲汰、悪い…。…ねぇ、ちょっと……」 玲汰に向かって謝ると俺は雅幸をジロッと睨み付け手招きし、自分の寮の部屋に連れて行く。 「……座れ」 俺のセリフにニコニコ笑いながら素直に従いテーブルの前に腰を下ろす。 「またやったな…」 「何の事かサッパリ分からねぇなぁ」 相変わらずニコニコしながら堂々としらばっくれる。 「自分はみんなに抱き付くクセに俺は普通に話すのもダメなのかよ!」 「ダメなんて一言も言ってないだろ?まぁ…相手がどうなるか保証しないがな」 コ、コイツ……っ! すると急にシュンとした表情になり、悲しそうな顔でジッと俺を見つめて来る。 「嫌か……?」 「っ…!」 反則だ。 この表情は…反則だっ! 俺がこの表情に弱い事を知ってるクセにっ! 言葉に詰まった俺を見て雅幸はしてやったり顔でニヤリと笑う。 あー…俺ってダメダメ…。 結局何をしようと雅幸が好きなんだもん。 ストレートに愛情表現してくれるこのダメ教師が好きで止まないんだから。 ニッコリ笑って俺に向かい、両手を広げる雅幸を見て俺は小さくため息をつき、ゆっくり広げられた手の中に収まる。 どーせバカップルですよ。 そんなの百も承知だ。 あぁ、どうか友よ………。 俺の為に体を鍛え、反射神経を強化してくれ……。 -end-
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