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冬って無性にアイスが食べたくなる。 「…お前さ、寒くねぇの?」 冬空の下、美味しそうにソフトクリームを舐める鈴木を見た。 「寒さより美味さが勝ってる。」 寒いからこそ食べたくなるって、そういうば聞いた事があるな、なんて何となく考えながら、 それでも甘い物があまり好きじゃない俺は、さっきコンビニで一緒に買ったホットコーヒーを口に運んでいた。 …しかし、美味そうに食べるよな。 その幸せいっぱいの顔はこっちまで幸せな気分になりそうだ。 頬を緩ませながら眺めていると、それに気付いた鈴木が笑った。 「佐藤も食べる?、あっ!」 「!?」 差し出したと同時に形が崩れそうになったソフトクリームを、落ちるか落ちないかのギリギリの状態で見事に捉えた鈴木は、 「ヤバかった…。」 なんて本気で焦ってるのか、ちょっと可愛い。 「俺はいいよ。」 「…へ?ほう?(…え?そう?)」 落ちそうなところに舌を当てている所為で上手く発音出来ていない鈴木は、どうやら本気でくれる気なんかなかったようだ。 「やっぱり?」って顔が言っている。 …このヤロウ。 ちょっとだけ、意地悪がしたくなったんだ。 「ひと口くれ」って言ったら、多分嫌がりながらもくれるんだろうな。 なんて考えて、 そんで、大口でがぶりといったら、半泣きになるんじゃないか? とか…。 ソフトクリームを見た。 だけど俺の視線は直ぐに、それを舐める舌に囚われたんだ。 「…やっぱり、俺にもくれよ。」 案の定、ちょっと嫌な顔をした鈴木は、 「いいよ。」 それでも俺にアイスを差し出してきて…。 コーンを持った手首を掴むと、逃げられないように頭に手を添えた。 「?」 分かっていない鈴木に苦笑いして、 「ちょっとだけ、な?」 アイスを追い越して、その唇に噛みついた。 end。
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