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「灯先生」 誰もいず、薬品の臭いだけが漂う理科室に響いた、澄んだ低い声音。 その声音に、俺、灯弘樹―アカリヒロキーの胸が期待に膨らんだ。 「斑先生!」 振り返ると、そこには優しく微笑む斑冬樹ーマダラトウキー先生がいた。 斑先生は俺の二つ年上の先輩で、養護教諭をしている。 独特とした大人の雰囲気が出ていて、白く純白の白衣がよく似合う。 俺も理科担当の教師のため、一応着ているが、この幼さの残る容姿のせいか給食当番の白衣を着た生徒のようになっている。 ここは男子校で活発な生徒が多い。 怪我人が後を断たなくて保険医が一番忙しいというのに、斑先生は一般生徒のいなくなったこの時間にいつも来てくれる。 それは、憧れる後輩としては嬉しい限りだ。 実験の片付けをやめ、急いでコーヒーを入れたマグカップを渡した。 「立たせて申し訳ないんですけど、今日は色々と実験があって汚れてますので」 「あぁ、構いませんよ」 言って、にこりと斑先生は微笑んだ。 その笑みに安心しながらも、俺はとりあえず散乱した実験材料を片していく。 「ねぇ、灯先生」 「はい?」 「白衣って、エロくないですか?」 「へ?」 いきなり、突拍子のないことを尋ねられて、俺は声を裏返してしまった。 普段斑先生はこんなことを言わないため、余計に頭が混乱した。 「え、えろ…ぃ?」 「はい…。灯先生何て、特にエロいですよ?」 「え?あ、あの…ひゃっ!?」 いきなり、いつのまにか背後にいた斑先生に、ぐいっと後ろに引き寄せられた。 斑先生と体が密着して焦って、身を捩って抵抗しようとしたか、そんな間もなくいきなり耳をペロッと舐められて、肩が揺れる。 「っ!?ああああのっ、斑先生!?」 「あなたのえろい姿に、ムラってきちゃいました。すみませんが、ちょっとお手伝い願いますよ」 「お、お手伝い…?…なっ!?」 言葉の意味がわからず戸惑っていると、いきなり視界が遮られた。 目の前が真っ黒に塗りつぶされて、何も見えない。 どうやら目元を何かで覆われてしまったようだ。 慌てて取り外そうとすると、両手首を後ろに捻られる。 骨が引き吊るような痛みに堪らず目元に涙が滲んだ。 「痛っ!痛いです!」 「大人しくしていただければ、痛くはしませんよ」 「なっ、何するつもり…っわ!?」 膝を折られ、体をいきなり床に倒される。 支えられていたこともあり痛みはないが、押し倒されたという現実が恐ろしい。 目が見えないために一体どこに斑先生がいるかもわからず、俺の体が戦く。 両腕をいきなり一纏めに頭の上に持っていかれて、体が恐怖に震える。 「ゃ…あ、な、なに?」 「別に、少し縛っておくだけですから安心してください」 「し、縛る!?」 聞いて慌てて抵抗しようとしたが時既に遅く、紐状のもので拘束される。 絶望的な気分になりながらも、これから何をされるかわからない恐怖に震えていると、ジーパンのチャックを下げられる。 そのまま寛げた前から、斑先生の手が忍び込んできて、大人しい其処をいきなり引きずり出される。 「ふっぁん!?や、な、なにしてっ…!?」 「何って、愛撫ですよ…?」 「ぁ、あぃ…ぶ…?あ、ぁん!や、ゃあぁ!」 そのまま緩やかにしごかれて、甘い快楽が体を蝕む。 あまり女性経験に慣れていない俺は、他人にそこに触れられるのは初めての経験だ。 仕切りに頭を振るが、斑先生は愛撫を止めようとはしてくれない。 「ふっあぁ!や、せ、せんせっ…ぁあっ」 「随分敏感ですね。もうしかして、可愛い顔して遊び人でした?」 「ゃ、ちが…ちがぁあっ!ひ…ぁあん!」 否定の意を込めて頭を振ると、斑先生はバカにしたようにクスクスと笑った。 「冗談ですよ。ここ、ピンク色でとっても綺麗ですから。自慰もしていないんじゃないですか?」 「ふ…んぁあぁっ!や、せんせ…っ変なこと…っ…言わないでください!」 卑猥な言葉を口にされ、恥ずかしさに頬が熱くなり、生理的な涙が流れては視界を遮る何かに吸い取られていく。 いやいやと頭を振る俺を、斑先生がまるで嘲るように鼻で笑った。 「嘘ばっかり。本当はもっと恥ずかしいことをいってほしいんでしょう?言葉でなぶる度に、灯先生…いや、弘樹くんのここは蜜を垂らすよ?」 「ひゃぁあ!」 とぷとぷと止めなく蜜を垂らす先端を円を描くように執拗に撫でまわされる。 他にも割れめに沿って擦られたり、尿道口を爪で擽られた。 未知なる快感に一番弱い其処を重点的に攻められて、体が快楽に痙攣する。 溢れかえるカウパーによって、斑先生の手の動きがどんどんとリズミカルになっていく。 「ひゃぁあ!あ、あぁっ、あぁあ!や、せんせっ…そこ…ぃやぁああ!」 「ならば、こちらの方がよろしいのですか?」 揶揄を含んだ斑先生の声音が鼓膜を震わせる。 しかし、視界は奪われていて何も見えないのだ。 斑先生のいう“こちら”の意味などわかるわけがない。 体の上で布擦れの音がした。どうやら自らの言う“こちら”の方へ体を動かしているようだ。 次はどこを弄られるのかわからない不安と恐怖に身を縮めた…次の瞬間。 「ふっぁあん!?」 おもむろに、両胸の粒に吸い付かれる。 斑先生のいう“こちら”というのはこれのことだったのだ。 そのまま滑る舌で舐められ、先端で弾かれ、吸い付かれると、背中に悪寒が走り抜ける。 「ふ…やっ…ぁあっ!や…せんせぇっ…ふっぁあっ」 「気持ち良いみたいですね?下が嬉しそうに涎を垂らしていますよ?」 「ぁ、や、いわなっ…ひっあぁん!…ぁ、あぁ、ゃ、りょ…ほ…ぃや…せんせっ…ぃぁああ!」 卑猥な言葉と共に下も同時にしごかれる。 両方に同時に与えられる大きすぎる快楽を受け止めきれず、俺はとうとう斑先生の手のなかで足してしまった。 荒い呼吸を繰り返していると、斑先生はクスクスと楽しげに笑いながら、俺の頬にキスを落としてくる。 「可愛いですね、貴方は」 「ふ…やっぁ…」 恥ずかしさに止めなく涙が溢れる。 じわじわと布製のそれに吸い込まれ、吸い込みきれなかったものは頬を伝った。 「おや、泣いてしまいましたか。顔が拝みたいですねえ」 「ふぅ…ぇっ…死ね!この…変態!ドS!」 泣きながらも、俺は口々に斑先生を罵倒してやる。 視界が奪われていて斑先生がどんな顔をしているのかはわからないが、耳に届くクスクスとした声色で笑っていることがわかる。 悔しくて唇を噛み締めていると、視界を遮っていたものがむしりとられた。 暗さに慣れた目に突然明かりが差し込んで、眩しさに目を細めると、斑先生に頬を撫でられる。 「いやらしい顔ですね。赤く火照った頬に、潤んだ瞳。実に扇情的で、美しく映りますよ」 恍惚とした表情で囁く斑先生。 体全身に鳥肌をたてながらも、俺は斑先生を力の限り睨めつける。 「気持ちが悪いっ!触んな!」 「おや、口が悪いですねえ?普段の可愛い貴女からは想像もつかないですね」 言いながら、斑先生は俺が先程まで手にしていた試験管を舐め始める。 ガラス制のそれを舐めている異様な光景に俺が固まっていると、いきなりそれを後ろの小さな蕾に突き入れられる。 無機質なヒヤリとしたガラス制のそれに一気に鳥肌がたつ。 「ぅぁあ゛あ!?や、なにして…っ!?」 「何って…ぁあ、弘樹くん、男のやり方を知らないんですか?まぁやりはしないですけど、ここ、死ぬ程気持ちいんですよ?」 「そ、そんなの知らなっ……んぁっ!」 確かにそういう話は聞いたことはある。だが…。 普通試験管突っ込むか!? 心の中で堪らぬ憤りを感じるが、俺の意思などそっち退けで試験管は抜き差しを繰り返される。すると、性なのかどうかはわからないが、だんだんと体が熱く火照り出す。 「んぁ…は…ぁん…っ」 「気持ちくなってきましたか?弘樹くん」 「んっう…、だ、誰がっ…ひっあぁん!?」 試験管がある一点を突いた瞬間、俺の体に信じられないほどの快楽が貫いた。 あからさまな俺の反応に、斑先生が目を細めた。 「此処、かな?」 「んぁっ!あぁっ、あ、ぁあんっ!や、らめっ…そこっ!ひぁあっん!」 頭を振って拒絶を示すが、斑先生はやめるどころか突く手を早めていく。 試験管にぐりぐりと敏感なそこを重点的に突かれて、目の前がスパークする。 頭が狂いそうなくらいに気持ちがいい。 「ぁ、あ、ぁあっ!や、らぁ…せんせぇっ…あぁんっ!」 「嫌じゃなくて、いい、でしょう?前も、嬉しそうに蜜を垂らし始めましたよ?」 「ぅあぁん!」 言うなり、斑先生は先走りを滝のように流し、すっかりどろどろになっている俺の前に指を絡ませ、そのまま優しくしごいてくる。 ただでさえも快楽に頭がおかしくなりそうなのに、前にまで刺激を与えられて、快楽に目眩がした。 「ひっあぁん!らめっ…や…ら…、さわっなぃでぇっ…あ、ぁあんっ…ふぁあん!」 「そう、そのまま狂ったように喘いでください?とても興奮しますから」 「ひ、ぁ、あぁあっ!」 囁きと共に耳を甘噛みされ、俺はあっけなく二度目の精を放った。 連続での強制射精に疲れ、俺はその場に力なく体を床に預ける。 俺の出したものでどろどろになった指を舐め、斑先生がクスッと笑った。 「たくさん出ましたね?二度目だって言うのに…」 「ふ…ぅ…」 卑猥な言葉に瞳に涙が滲んだ。 まるで淫乱と罵倒されているようで。 涙の滲む俺の目元を舐め、斑先生はゆっくりと俺の蕾から試験管を抜き取ると共に耳をなぶってくる。 「んっぁ…あ…っ」 「淫乱ですね、まだ感じちゃうんですか?」 「う…ちがっ…!」 「違わないでしょう?でも、そんな弘樹くんも好きですよ。また、お相手してくださいね?」 最後にそう囁くと、斑先生は白い白衣を翻し、教室から出ていった。 俺は、潤む瞳の奥でそれを黙って見送った…。 end
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