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『今日、飲みに行かない?』 俺は渡部にメッセンジャーを送る 今日は待ちに待った給料日! 給料日には飲みに行くことは決まってる 相手は大抵、渡部になることが多い…なぜか 『飲むだけでいいのか?』 挑発的な返事が返ってくる 飲むだけで済む場合もあるし、そのままベッドへ移動の場合もあり 『その時の気分次第!』 俺の気持ちそのままに返信する さて、渡部はどうするかな? 『20時にビルの前で』 短いOkの返事がくる さて、午後もお仕事頑張りますかな! 「お待たせ〜。渡部が先に上がるなんて珍し〜こともあるもんだなっ!」 ビルの前で渡部がつまんなそうな顔で待ってた エンジニアの彼は、俺なんかよりも結構忙しかったりする 仕事柄、夜の方が捗ったりもするらしく、残業も多い 「島津さんと違って、俺は時間の使い方もうまいんですよ。」 後輩のくせに見下したようにそう言う 可愛くない後輩だけど、なぜか俺にはそこが結構楽しく思えてしまう 俺ってMなのかな? 「どこで飲みます?」 「こないだ総務の榊原さんと行ったちょっとオシャレなお店に行こうと思って。冷酒の魅力をお前に教えてやるよ。」 うちの会社には少数だけどゲイがいる 総務の榊原もそのうちの一人 会えば雰囲気と勘でわかる同志達 なぜか気が向いたときにメッセンジャーで誘われる とは言っても、そこでやるやらないに発展することはなく、ただただ世間話をするだけ まったりとエロトークをしてみんな帰っていく まぁ、俺はバイセクシャルだけど…でもどちらかと言えば、女よりも男が好き 例えば、こういう男のプライドみたいなのがむんむんしてて、ツンツンしてるのが好き 渡部はツンデレではなく、“ツンツン”だと思う デレてる時がほとんどないから… 「俺、最近ゲイ仲間と飲んでないな〜。どうせ下品な話して解散だろ?どうせだったらみんな、やりまくればいいのにな。」 「そういうワケにはいかないだろ?榊原さんは総務課の課長だぜ?直属じゃないとは言え、よその課の課長さんとエッチなんてちょっとねぇ…。」 俺はそのオシャレな居酒屋へ行くと、冷酒と何品かツマミを頼む 渡部は日本酒が苦手なわけじゃない ただ、夏はビール!みたいな変な概念があるだけ 「乾杯!」 俺は渡部と乾杯する 「お前、また仕事で疲れてるだろ?たまには息抜けよ〜?榊原さんも心配してたぜ??」 「島津さん、俺とやりまくってること、榊原さんに言ったのか?」 「言わねぇよ!妬まれるだけだしな〜。」 渡部はなぜか人気がある 冷たそうな印象がある整った顔 そんな澄ました彼を乱してみたいなんていうヤツはかなりいる 「榊原さんってお前に興味があるみたいだぜ?どうよ??」 榊原のヤツ…その場に渡部がいないことをいいことに結構いいたいこと言ってたっけ 「別にどうもしない。誘われたこともないしな。」 澄ました顔で冷酒を飲む こいつ…結構ザルだよな… 「誘われたらどうする?」 「別に…。ただ、仕事で忙しい。島津さん以外に相手するのは結構きついものがあるから、今はお断りするかな。」 「そんなに忙しいのか?」 「うん。結構ね…。そういうことだから、新規のセフレはお断り。島津さんだけでいいかな、今は。」 今、渡部のセフレは俺だけか〜… ちょっと安心感と優越感? 「で、今晩どうする?」 俺に挑戦的に持ちかける 渡部の目が妖しく光る 俺の下半身に直撃? 「しようぜ、渡部?今は俺だけなんだろ?満足させてやるからさ。」 「気合い入れてくれよ?俺、溜まってるんだ。忙しくて抜いてない。」 渡部が笑った 勝負!って感じ!! 負けられないよな、満足させてやる 俺の下半身が臨戦態勢 今日は…何発でもやってやるぜ!
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