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「なんだ、これ…」 ふと俺の机の前にピンク色の封筒で包まれた手紙が置かれていた。 普通に考えれば、ラブレター。 しかし、ここは男子校で、しかもかっこいいなどと一回も言われたことのない俺にとっては、意味不明な手紙だ。 夕暮れ迫る中、俺は立ち尽くして、ただ見つめていた。 その奇怪な手紙であろう封筒を。 「何してんの?」 ビクリと、背中を震わせる声に俺は振り向く勇気もなくて、ただ無言で無視していた。 「雅幸?何見てんの?」 「別に」 「…なに、今、なんか机の下に隠した?」 「気のせいだ」 「……へぇ、そう。気のせいなんだ?」 いつも甲高いくらいの恋人の声が、とても低く迫力ある声へと変わっていく様を背中から感じて、俺は額から汗が流れるのを感じた。 そう、これは危機だ。 俺の身の安全が保障されない状態で、本当のことを言えばきっと後ろの人が何かをしてくるに決まっている。 「…雅幸、家に帰ろうか?」 「いや、あのだな…」 誰もいない教室で、俺は人生最大のピンチに陥っていた。 やばい、本当にヤバイ。 「家に帰って、じっくり聞いてあげるから」 何をだ何を!! 心の叫びや焦りなど知らないというようにツカツカと近付いてくる足音に、ドクリドクリと心臓が止まりそうなくらいに高鳴っていた。 家に帰れば、お仕置きと称して、何かをやらされる。 それは今までの経験上、知っていた俺は何とか避けたかった。 教師として、年上の恋人としての威厳をなんとかなくしたくないと。 しかし、俺の気持ちなど、やっぱり通じることなく腕を掴まれた。 「じゃあ、行こうか。雅幸先生?」 そして、俺は、家に帰ってから、さんざんな目にあうのだった。
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