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「もう。終電逃しますよ。」 「まだだいじょうぶうらよー。もっとのもーよおー。」 にゃはははーとビールジョッキ片手に笑う合川惣弥の勤めている会社の先輩、藍川創也という奴は完全に酔っている。 漢字が違うがヨミが一緒と理由で入社したばかりで緊張していた惣弥に声をかけたのが創也。 なんともややこしいが、二人のソウヤが居酒屋で酒を飲んでいたところ創也が完璧に泥酔状態になってしまい、仕方なく終電を逃した二人は惣弥が創也を自分のアパートに持ち帰ることにした。 「ほらっ!先輩ちゃんとしてください!」 「んーもうらめえー。」 家に着き、ベッドに降ろすと創也は寝てしまった。 惣弥は仕方なさそうに溜め息をつき、客用のマットレスを出して風呂に入ることにした。 風呂からあがると創也はそのままですーすーと寝ていた。 惣弥はマットレスに寝っ転がり、そのまま顔が整った創也の顔を見つめながら寝てしまった。 惣弥が次に目を開けたのは体に重しがかかったからだ。 身を捩ろうとするが、どうにも動かない。重たい瞼をあけると上には創也が。 「ちょ、先輩?なにして…―「やっと惣弥の家に入れた。」 それはまるで獣の目。 「ヤろっか。」 「なにいっ…んっ……!」 初めてのキスが。そんなことを思っているはずもなく、ただ気持ちよい感覚が身体中をかけめぐった。 「んっ…あっ、はっ!ちょっどこ触ってるんですか!何してるんで…―「僕、ずっと惣弥が好きだったんだ。それで、酔ったふりして。ごめんね。でもやらせてね。」 にっこり創也は笑うと惣弥のあそこをやわやわと揉みだした。 「あっ…んっ、あなたねえっ、悪いと思ってんならっ……んっはっ!やめてくださっ…!!」 「じゃあ僕のこと好きって言ってよ。」 妙に整った顔で言われるとうっかり言いそうになるが、惣弥は言わなかった。 「ちょっ、変態卑怯者!」 「ダメだよ先輩には敬語、でしょ?」 「もっ……やめっ…!!イっちゃうっ…!!」 そうして惣弥は意識を失い、創也がその後苦労したことは言うまでもない。
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