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「何、彼女と別れた訳?」 コイツにはデリカシーというものはないのだろうか。すっかり肩を落としてしまった黒本の横の席にどっかりと座ってみせた谷山。 谷山とは幼馴染みで幼少期から現在までずっと一緒に過ごしてきた。普段は物静かな無口な性格で正直何を考えているのか長年の付き合いである黒本にはよく分からない事も多々あった。 「そうだよ、わりいかよ!」 「可哀想にな、お前結構あの子の事好きだったろ?」 「〜〜〜っ、馬鹿にしてんのかてめえ!」 いつも勘に障るような事を言っては散々黒本を蹴散らす。これでは慰めてるのか、嘲笑っているのか分からないではないか。 「つーか、お前に恋心なんて分かる訳ねえだろ!あれだろ?彼女歴0なんだろ?顔も別に悪くねえのに女が寄って来ないっていう事はやっぱ性格上の問題だろ!わーっはははは」 「…別に俺モテてるし、昨日も告白されたし」 「………はい?」 思わず彼の言葉に耳を疑う。 別れた彼女にもかなり猛アタックで押した末にやっとの事で交際成立した黒本には有り得ない事だった。幼馴染みなのに自分には何が足りないというのか。 「まあ…あとそれに…俺にだって恋心はある。」 「はあ?何?」 「………好きな奴いるし」 「…な、なああああっ!?」 思ってもみない谷山の爆弾発言に黒本は椅子から転げ落ちた。 さっきのもかなりの衝撃だったがこればかりは黒本は更に驚いた。あの谷山が? 「だっ、誰だよ!教えろよ!」 「…」 「おい谷山!」 「いいの?」 谷山の意味深な返しに少し首を傾げたが、そう深くも考えなかった。 「いいよ!ほら早くっ!」 目を輝かせながら谷山を見つめる黒本に彼は溜め息を吐いた。 「お前マヂでムカつくな」 「え…んむむむ…っ!?」 黒本は目を丸くする。 一瞬何が起こったか分からなかったが紛れもなく黒本の唇が谷山に奪われていた、何だこの状況。暫くして谷山は彼から唇を離す。 「これで分かった?俺にもあるんだよ、恋心。」 「な、何今の…」 「好きだ、物心がついたときから、ずっと。」 2人の間に確実に何かが動き出した。
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