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※祐介×遼です。 ※BL要素含みます。 ※オリジナル小説です。 11月1日(金) 俺は祐介の家で醜態を晒しまくっていた。 遼)アホか!!近寄るな変態!!警察呼ぶぞ! 祐介)警察ぅ〜?あはは、遼ちゃんってば、かーわいー♪恋人と愛し合うことが罪になるって言うの? 祐介が、心底不満というような顔で近寄ってくる。 遼)祐介の“愛し合う”は常識をはずれまくってんだよ! 祐介)常識?それって俺たちに必要なものなの?遼ちゃん。 何を言ってるんだ、こいつは……。 遼)ぜっったい、必要!! 祐介)まあ、なんでもいいや〜 遼)コラ! 祐介)でもさ、今更怖気付いても遅くない? 遼)…っ…… 祐介)もう、しっかり縛られちゃってるんだからサ 祐介の指が縄をゆっくりなぞる。 ピクリと俺の身体が反応すると、祐介は楽しそうに笑う。 遼)そこまでは…許容範囲なんだよ… 祐介)縛るのは許容範囲なのかぁ〜初耳だなぁ〜♪遼ちゃんが俺色に染まってきた証拠だね♪だったら服を切るくらいなんてことないよ! 祐介の手の中のハサミがチョキチョキと音を鳴らす。 よく見ればそれは裁ちバサミ。 祐介がハサミなんか持っていなければ、警察を呼ぶなんて話にもならないのに…。 遼)服を切るなんて許容範囲“外”に決まってるだろうが!!ばか! 怒りを込めて、祐介を睨みつける。 祐介は俺の頭に手を置いて、目線を合わせて諭すように言い放つ… 祐介)いいじゃん、俺の服だし。 遼)そういう問題じゃねぇ!!甘えた目で見るんじゃない! そうだ。そういう問題ではない。 思い返せばついさっき 俺は学校からの帰り、祐介に無理やり連れられて祐介の家まで来た。 金曜日の学校帰り……油断した俺が馬鹿だったのだ。 祐介)じゃあ、どんな問題があるって言うのかな、遼ちゃん。 遼)俺の気持ちの問題だよ!わかれよ馬鹿! 今日の祐介は様子がおかしい。 いつもより強引なのだ。 俺を家まで連れて来ると、玄関でいきなり俺の服を引っぺがし、洗濯機に入れて洗濯してしまった。 抵抗虚しく俺は風呂場に放り込まれ、不安と苛立ちいっぱいで風呂に入った。 1人で風呂に入りながら状況を整理しようとしたが、まったく理解が追いつかなかった。 俺は動揺していたという訳だ。 祐介)遼ちゃんの気持ち?「早く犯してください祐介様」って気持ちのこと? 遼)バカ!アホ!お前は何を言ってんだよ!もう祐介なんか嫌いだ!! 動揺もおさまらないまま風呂からあがると、脱衣所で祐介が待ち構えていた。 バスタオルで髪の毛を拭かれ、カラダも拭かれそうになったところで、バスタオルを奪い取った。 祐介は俺がカラダを拭くのを終始無言で見つめていた。 羞恥心というのは、人格を変えてしまうのではないかと…思ったほどだ。 祐介)ごめんごめん、嫌わないでってば。わかってるよ、「優しくして」って気持ちでしょ? 遼)わかってるなら少しは考慮しろ 祐介)優しくしてるじゃん? 遼)どこが?! 祐介)例えば、今遼ちゃんは縄で縛られててすごく可愛いわけだけど、痛くはないよねぇ? 遼)まぁ…痛くはないけど… 祐介)ちょっと刺激されて、むしろ“キモチイイ”でしょ?それが俺の“優しさ”ってこと♪ 遼)…っ…… 羞恥心に耐えつつカラダを拭き終わった後、俺は祐介の服(…と言ってもTシャツと下着だけ)を着せられた。 ズボンは用意されていなかった。 何故かと聞いたら、逃走防止のためなのだとか。 こういうところにだけは本当に抜かりがない奴だと思う。 祐介)ほらね?優しいでしょ? そうして俺は祐介の部屋までお姫様だっこで強制連行され… 遼)あほか! わけもわからないまま縛られて… 祐介)じゃ、切りまーす♪ どんどん祐介のペースに乗せられて… 遼)いーーーーやーーーーだーーーー!!!!! なんだかんだ、 …今に至るという訳だ。 。・゚・。・゚・。・゚・。・゚・。 結局その日は祐介の家にお泊りして 次の日…つまり土曜日の朝、祐介に事情を聞いてみたところ… 「木曜日(つまり10月31日…ハロウィンの日)に遼ちゃんの机の中に“トリックオアトリート!お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ♪”って書いた紙を入れておいたのに、遼ちゃんってば完全に無視なんだもん。 あームカつく!キスして。 ……それでがっかりしながら帰る途中、前を歩いてたカップルがハロウィンのお菓子を交換し合ってたんだ。 俺はお菓子用意してたのに、遼ちゃんは何もしてくれないし。 ほら、ここで「ごめんね」のキス!さっさとする! …だから思いっきりイタズラしてやろうと思って、昨日の帰りに遼ちゃんを誘拐したんだよ。 ちょっとイタズラして泊まってもらうだけと思ってたのに、遼ちゃんは嫌そうな顔してて……結局こうなったという訳。 俺、まだ怒ってるんだよ? もう一回キスしなさい。」 …というのが祐介の言い分らしかった。 俺からすれば、そんな紙見覚えがない。多分、気づかなかったのだろう。机の中なんてめったに気にならないものだ。 そうは言っても、祐介は怒っているわけで。 俺は「ごめん」と「大好き」を連呼しながら、祐介に言われるがまま…求められた分だけ何度もキスをした。 祐介の怒りが収まるまで俺は縛られたままキスをしまくったのだから、これは笑い話ではない。 ただ一つ、祐介には伝えられないけれど 俺もハロウィンのお菓子を用意していたのだ。 自分から渡すのは恥ずかしくて、祐介が話しかけてくるのを待っていた。 好きだって気持ちは、俺も持ってるんだってことを祐介にはちゃんとわかってほしい。 だから、そういう意味を込めてのキスなんだ。 【完】
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