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「香月弘美」 昭和33年4月1日夜、兵庫県宝塚劇場の花組四月公演「春のおどり、花の中の子供たち」の上演中にそれは起きた。 香月弘美(21)がステージからその地下へと下がっていく途中、乗っていたせり出し装置のシャフトに、着ていたドレスの裾が巻き込まれてしまう。彼女のドレスには、スカートを広げるための演出用として薄い鋼のベルトが仕込まれており、これが凶器と化した。 スカートが巻き込まれたせいで、このベルトが彼女の腹部を締めつけ、その体を二つに切断した。 彼女の乗っていた「セリ」と呼ばれる、舞台と地下を上下するせり出し装置はゆっくりと動く。おそらく、彼女のドレスもゆっくりと飲み込まれていったのだろう。じりじりと鋼のベルトが食い込み、その圧迫に耐えきれなくなったところで腹が割けてしまった。事故発見からスイッチ切断までに要した時間は15秒。彼女を即死させた後も、シャフトはまだ動いていたことになる。 このとき一緒にセリに乗っていた女優・松島三那子は先に降りたのだが、3歩ほど走ったところで、香月の「やめて」という断末魔を聞いている。 小学校から幼なじみでもあった彼女は、事故に気づいて半狂乱状態に陥り、翌日の午前3時まで意識を喪失。その後、数日間失踪している。 奇しくも香月の出演は風邪をひいた女優・日夏有里の代役であった。事故を知った日夏もまた高熱を出し、1週間うなされたという。 その日の公演は観客への説明もなく急遽中止。客席からは見えていなかった。 1958年4月1日死去(享年21)
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