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T 蓮華座には神経の環状線があり、 枝分かれしながら いくべき海と いきたくない海を目指して、 流動する血液は、 ウォータースライダーを繰返している その過程において微細に分割された感覚には 麻痺した機関がばらばらに撒き散らされていて 私にはそれがなんの記憶から或いは体験から 生じたものなのかも もう分からなかった U よくある事とと言えばよくある事だ 晴天が必ずしも青くはないように 不規則な感性の人間には 通りすがる感覚が肉体だけを削り去る 伴わない痛みだけが、 不意に湧いてくる もしかしたら思っている以上に 汚れているのかもしれないし 人造の皮を剥ぐために 私は生きているのかもしれない V 毒蛾の触覚には毒を、 繋いだ誰かの手には無を、 因果には因果を、 応報には応報を、と 手渡せない指切り 眼孔を抉る優しい契りだけが 雅に照りつける海辺に打ち上げられてほら、 みすぼらしく漂っているよ そんな事 あたりまえになりすぎて まぶしい、 こんな人生 W 光らない森がやはりとても美しく 人を殺せるから 私たちはやすらかに異形に集えるだろう 闇さえない杉の木の合間を眸で追えばやがて 町にはなれなかった町がすり抜ける そこに私たちはいつも住まい 紅い蝶が舞う花壇にはデモンたちの指先を植え、 水路にはステンドグラスが貼られ、 教会には今も窓がない そう、 人を殺せるから やがて人にも殺されるのだろう 大した意味もない そして 大した意味がある それがいつか、 どこかで芽吹けばいいのにな X 痛覚には、 いつも誰かに居てほしい 願いがある、 悪意や善意が 濁流のようにあらゆる穴から入り込み 災厄となる普遍的な痛みを 人は求めている、 だから人にならない人より 人になれない人になろうよ 庭先には無数の白い人形と 鴉の群生 これが人間の性(さが)だろう? Y 人たらんとするとき、 人は人ではなくなり、 海は 鋭く 賢明に、 地母神を 描く 人になれなかった麻痺した神経は、 その日にこそ、 痛覚を呼び起こすのだろう 人間はそれまでに、 無数に打ち上げられ、 浜辺はサーモンピンクに 染め上げられている
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