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 雨に濡れても…
© 夜月黒猫 
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 R指定:有り
 キーワード:双子・甘め
 あらすじ:俺とは違う性格の兄。そんな真也のことがスキ…
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「中途半端な温度が気持ち悪い…しかも雨だし。まじ最悪っ」

紺色の傘を振り回しながら叫ぶのは兄の真也。性格は俺より子供っぽい。とは言っても、この世界の光を浴びたのは数分の差。

「真也、濡れるよ?」

俺達は双子だ。小さい頃からずっと一緒。

「制服って濡れるとエロいよな。肌が透けるし」

真也は濡れた袖口を指差す。確かに俺の肌は透けて見える。女の子の場合はブラジャーが透けて見えるからかなりエロい。

「どこ見てるんだよ真也は…。早く帰ろう」

兄は俺と違って明るい性格だ。顔は同じでも好かれるのはいつも真也。俺は兄のオマケみたいな存在。

「真央ー!」

いきなり傘を放り出して抱き着いて来たかと思えば、朝っぱらから唇を重ねてきた。舌を絡める深い口付け。

「真也、ここ学校…」

俺が溜息を吐く隣で、嬉しそうに笑う兄の姿。怒る気持ちも失せてしまう。

「ご馳走様♪」

…俺の馬鹿な兄をどうにかしてくれよ。



だけど俺は許してしまうんだ。

世界でたった一人しかいない、俺の双子の兄。


…END…



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2007/03/18
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