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1cmの想い
R指定:無し
キーワード:同級生/すれ違い
あらすじ:お互いに好きなのだが両方がお互いの気持ちに気付かないまま…
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中学2年の春―
きみと出会ってしまった。
「ねぇねぇ圭ィ〜」
恭はいつもの甘え口調で片想いの相手、圭に話をかけていた。
いつも冷たい圭は無視をして遠くを見ている。
“そうゆう圭、大好きなんだけどやっぱり話をしたいな…。友達になったばかりの頃はよく話してくれてたけど最近無視ばかりする…”
「冷たいな―‥」
そう言って恭もそっぽを向いた。
「恭、お前なんでいつも話かけてくんだよ」
不意に圭に話をかけられビクッと肩を揺らしサッとそちらを向いた。
恭は圭の言う事が理解出来ず首を傾けながらじっと見ていた。
「だぁかぁらぁ、何で話かけてくんだよ!迷惑なの!ウザイ!」
そう言って圭は教室を出ていってしまった。
「はあ〜また怒らせちゃった…」
そう呟いて残り3分間の休み時間を寝て過ごそうと、机に突っ伏した。
「はあ〜なんで俺、恭にあんな言っちゃうんだろ…
昔は可愛い弟みたいな奴だったのに、最近可愛いすぎる…
俺…おかしいのかな………」
そう呟きながら圭は廊下で座り込んだ。
中学3年の春―
とうとうクラスが離れてしまった。
二人の心にはポッカリ穴が空いてしまっていた。
「…もう我慢出来ない…告白しよう…」
「我慢できねぇ…俺の気持ち伝えて吹っ切れよう…」
二人は同じ事を考えていた。そしてお互いがお互いのクラスに行く途中の廊下で出会った。
「「あ。」」
二人は驚いた表情でお互いを見つめ合っていたがやはりいざ面と向かって話すとなると勇気がないのか二人は逃げる様に教室に戻ってしまった。
「僕…何で言わなかったんだろ…」
「俺…何で言わなかったんだろ…」
まだすれ違いの恋は続きそうだ。
2007/03/25
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