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 夜蝶
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夜蝶



傷心の私の前に現れたのは妖艶な夜蝶

その美しさに私は

一瞬で心奪われた…





「トーヤっ」

行儀悪く襖が開かれる。

上等な物なのに…

「どうされました?ロディ」
「祭だ!」

は?

「祭に行こう!」

ああ、今夜からの豊漁祭か。

「駄目です」

「なんでだよ!!」

「貴方はどう見ても日本人ではない。むやみに人込みに出て奉行にばれでもすれば私だけなら未だしも、貴方や匿ったこの家の皆が打ち首となる。それはさけたい。」

確かに、その危険性は無くも無い。

しかしこれは只の言い訳に過ぎない。

ロディを私だけの物にしておきたいが故…

この家に閉じ込めてしまう…

「…ごめん。わがまま言って…」

しかし

それではあまりにかわいそうではないか

「…そんなに行きたいのですか?」

「トーヤ?」

「…少しなら、お付き合い致します」

「本当!?やった!!ありがとう、トーヤ!!」

…私も甘いな

貴方相手だとこんなにも自分が崩れる。

わかってますか?

この、

…深い愛。



END







2007/06/20
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