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忘れんぼ
R指定:---
キーワード:親友
あらすじ:アホっコの計算…?
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「あ〜ぁ…」
どうしたらえぇんやろ?
「どした〜?サク」
ぼんやり途方にくれてたら目の前に、ニュ、と大きな手が差し出された。
「ン?おぉ!しろー。いい所に!」
神の助け!とばかりに、幼なじみにしがみつく。
「な…何?」
急に腕を掴んだせいか、ちょっとビックリした顔をして、慌ててる。
「お昼代貸してぇな!」
「…昼?財布忘れたんか?」
「そぅ!」
呆れる奴に、ニッコリ笑って肯定する。
「…またか」
「えへ〜?」
「確かさっきは教科書借りてたな?昨日は消しゴムやっけ?よくもまあ、毎日毎日…なんでそんなに忘れ物ばっかりすんねん!?」
5百円玉を出しながら、しろーは形の良い眉を潜めて、眼鏡の奥の目が怒りを含んでて怖い。
「お前は小学生の時から忘れ物王として君臨してて、恥ずかしくないんか?」
「しろーはいつも怒ってばっかりやなぁ」
いつも説教や文句ばかり言われると、つい口唇が尖ってしまう。
「タコサク」
「うっさいわぁ!」
俺が拗ねてると、その顔を見て、しろーの顔が緩む。
あぁ、その顔…いちばんかっこえぇわぁ…
「ほれ、サク。さっさと昼行くで?」
いつも一緒に居て俺を見てて、誰より頼りになる男。
「やっぱりしろーが一番やねぇ〜!」
「…何のこっちゃ?」
こいつに構われたくて、明日も俺は何かを忘れるんやろうな……………。
end.
2007/08/06
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