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 憂鬱、だったの
© なな 
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 キーワード:キーワード:近親相姦 兄弟 切ない 悲恋
 あらすじ:あらすじ:悲恋/弟の片思い
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「あー、やっべ。」

「・・・ばっかじゃん、ゆう兄」

「うっせ。あ、笑うなよ?」




そんなに、悔しそうに笑うくらいなら、
恋なんてしなければいいじゃん。

バカじゃないの。




「っは?・・・なんで、こうが泣くんだよ」

「ねっ・・・ぇ、やっぱ兄弟、って

こい、できないの・・・っ?」

「は・・・?」






「ゆう兄が、

僕だけを見てくれることは・・ないの?」

「・・・っ」








でも、そのゆう兄の気持ちは、痛いくらいに分かる。

だから、しょうもないくらいに泣けてきて、おかしく思えてくる。

叶わない恋なら、しなければいいじゃん。
って、自分にいってみてもただ自分にむかって首を横に振ることしかできなかった。





「こう・・・俺ら、兄弟だろ・・・?」

「なんで・・・?どうして兄弟がいけないの。
僕は、僕はっ!ずっと・・・っう」

「っ・・」




ふわ―・・・

って強く抱きしめられた。ほら、こんなに心臓がどきどきする。
泣きたくなるくらいに、抱きしめられて、僕はまた自分の兄への愛をふくらませた。

他の人を愛してたゆう兄に、あきれるくらい泣いて、あきれるくらいに嫌悪して。










「こう・・・?」



どく―・・・



「それで、も・・・っ」




いや、―・・・



「俺らはさ・・・っ」



聞きたくない―・・・




「俺らは、


兄弟なんだよ・・・っこう・・」






ほら、知ってる。
そんなこと、ゆう兄に言われなくても、ずっと前から自分と重ねてきた事実だった。














「ゆう兄なんて、






だいっきらいだ」


























そういって擦り寄ってから、
自分を殺して、あの胸板を突き放した。






今日から、

あなたのその声も
あなたのその腕も

その背中も全部。








だいっきらいだ。




そうやって、
あなたのための涙を流す。























兄弟になんて、
なりたくなかった。
























「ゆう兄、






だいっ・・・、きら・・・い」




だから、

だからあなたの全てで、

僕をつきはなせばいいでしょ。































えんど





































2009/01/30
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