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 愛しい『あの人』
© いれあ 
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 キーワード:キーワード:ウブ
 あらすじ:あらすじ:兄溺愛のウブ男の話
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これが落ち着いていられるものかっ!

「一夜、これはどこに置こう?」
「あなたはココに座って居てください!!」

観葉植物の置き場を聞く、兄の肩を押しソファーに座らせる。

「だけど、私も何もしないわけには…」
「俺が全部やりますから、座ってコーヒーでも飲んで居てください」

平静を装い指示を出すが、心臓がドキドキしっぱなしだ。

勤務地が近いと言う事で、俺のマンションに引越しして来た。

じっとしていられない。
緊張がぷっつんしそうだ…。

「一夜、コンロどうなってるんだー?」
「これは電気なんです!!」

目を離すと、色々手を出して逆に困る。

荷物の整理している俺にあの人がポツリと漏らす。

「なんか新婚みたいだな」
「……」

ガシャーンと勢いのよい音が響いたがしばらく動けないかった。

「おいー!!これ気に入ってたのに!!」

俺の手から滑り落ちた、足元の花瓶を見てぷくっとふくれている。
だが、俺の耳には届かなかった。

「こら!聞いてるのか?」

俺の袖を掴み、顔を覗かれて慌てて仰け反る。

「す…すみません…」
「一夜…? 顔赤い…」

そう言いながら、あなたも顔を赤らめた。

「そ、そういうあなたも赤いですよ!!」
「そ、それはっ一夜が赤いからだろう!?」

「そっちの方が…!!」とお互いを指差し言い続け日が暮れる。

ああ…、俺は今日も幸せです。


【END】

本編では叶わない恋をしている男デス(笑)
この作品は『Giveawayの一夜』に掲載したものです。







2007/01/20
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