返信する

 ハッピークリスマス
© 柚 
作者のサイト 
 R指定:---
 キーワード:主従。愛無。代用。
 あらすじ:少し性描写有。
▼一番下へ飛ぶ


何かの光に反応して体が起きる。
「ん〜〜〜.......」
気だるそうに体を揺らし瞼を何回か開け閉めする。カーテンの隙間から入ってきた月の光がちょうど自分の顔から肩にかけて掛かっていた。
枕元の時計を確認すると、0時を少し過ぎた所だった。優はそっと2年前のクリスマスを思い出していた。丁度今時分だった。イブと当日の間の夜。誰にも束縛されない事を改めて喜び、路上で直と2人で肩を寄せ合いながら寝た。
ひもじいが自由だった夜と、裕福だが束縛された夜。どちらが幸せなのかなど優にはわからなかった。
「明日のクリスマスパーティー、参加するか。久しぶりに直に会いたい....」
優はベットの中でグーっと伸びをした。体から段々と力が抜けていって寝る体勢に入る。
何の物音もしない静かな夜。もう体は半分眠りに入っていた。



ドン!!!!



大きな音にビックリして優はパッと目を見開く。大きな音に続いてカツカツとこちらへ歩いてくる足音がする。
「おいおい。起きろ!! この雌犬がああ!!ご主人様がいらっしゃった癖に狸寝入りかああ!!」
今日は一段と機嫌が悪かった。優は怒鳴り声におびえた様子も特になく、ゆっくりと上半身を起こした。


「こんばんは。ご主人様。」

優はベットの上で正座をし、深く頭を下げた。優は男の命令で寝るときは何も身に着けていない。それでもこの時期は、ばれない様に服を身に着けて寝るのだが今日は着なくて正解だった。これ以上男の機嫌を悪くしたくなかった。
正座をした優の白い背中が月の光を浴びて映える。
ドスンと大きな音をたてて男はベットの端に座った。ねっとりと優の背中に舌を這わせる。

「ナオ.....ナオ.....」男はそう時々呟きながら、徐々に体をベットの上の優の後ろに移動していく。背中を嬲る舌を止めることはない。

「ナオ....本当はナオに入れたいんだけどね....ナオが痛い思いをするのは嫌なんだ。だからね....この雌犬で代用するよ?....ごめんねナオ。....」
男は優を犯す前には必ず同じようなセリフを吐いた。
優はぐっと唇をかんだ。後ろを慣らすとかそういう作業をこの男は一切省く。 自らの欲望だけを満たすためにこの部屋にくるのだ。

男は優のわき腹を何度もさする。「ナオ...ナオ...」
ガウンをベットの下に脱ぎ捨てるのが視界の端に見えた。自然と体が固まる。

「....っく...っ!!...うわあああああああああ」
一度に深くまで打ち付けられて優は悲鳴を上げる。
「黙れ!!!煩い!!体がナオと似なくなったというコトだけでも不快なんだ!!これ以上萎える要素を増やすな!!」
そうは言っていても男のモノは一向に萎える様子を見せない。
優は一生懸命ベットに噛み付いて悲鳴を押し殺す。

「はぁ...はぁ....はぁ.....ナオォ....」

男は優には一切構わず腰を揺らし続け、相手の体ぐっと引き寄せる。
ポタポタとシーツに血が滴った。

「.....くっぅ....うぅ......イくよ!ナオ!!」

優の中に白濁がたっぷりと流し込まれる。傷口に染みて優に激痛をもたらした。

「ん...ん....ぅ」

涙をとめどなく流して、顔をベットに押し付ける。ちょっとでも顔を気を抜くと暴れまわってしまいそうだった。

男は一気にモノを抜くとベットから降りガウンを羽織った。優の苦しむ様子は全く見えていない。今、体の内側にあるのは、ナオを犯したという幸福感だけだ。


「ナオ...メリークリスマス...」


そういって男は部屋を後にした。

答える声はない。優は激痛のあまり気を失っていた。

この姿を発見され使用人に治療されたのこの後約7時間後。それまでの間優は1人暗い夢の中をさ迷っていた。







2007/01/23
▲ 始めに戻る

作者のサイト
編集

 B A C K 



[掲示板ナビ]
☆無料で作成☆
[HP|ブログ|掲示板]
[簡単着せ替えHP]