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© Lip-ton 
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 R指定:無し
   あらすじ:前回投稿した「キライ」の続きです
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「…かんちゃん。明日予選試合でしょ。」


夏の甲子園に行けるかどうかの超〜大事な試合


明日の試合に勝てば甲子園出場が決まる



「…こんなとこ来てていいの。」


かんちゃんは野球部のエース。

そして只今の時刻


午前0時前…


俺の部屋。



「…ちょ、聞いてんの!?」

「あんだよシン、うるせー」



俺がキーキー言うのも無理はない


全校の期待がかかった野球部のエースが

試合の前日に俺の家に夜這いにきたのだ




「かっ、ぁ、かんちゃ、ん、マズいって…」


俺の言うことなんか聞きやしない



俺はされるがままだった












「…」


セックスが終わった後、かんちゃんは必ず俺を抱き枕のように抱いて寝る



すぅすぅ寝息が聞こえる




普段は乱暴なくせに

寝顔はすげー可愛い




今日だって家にきた理由はわかってる

明日の緊張で寝れなかったんでしょ




「…ねぇかんちゃん、明日、俺のためにホームラン打って…甲子園連れてって」

小さい声で言ってみる

返事はない


聞こえるのは規則正しい寝息だけ



俺を抱きしめる手に力が入った気がしたのは

たぶん気のせいだし





「好きだよ、かんちゃん」


ぜーんぶ俺の独り言






部屋には寝息が響くだけ







2009/12/18
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