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 好き、だけど。
© とらねこ 
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 キーワード:同級生
 あらすじ:瑞貴は祥司と恋人同士。だけどエッチがうまくいかなくて・・・。
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寝起き早々、祥司にのしかかられ、瑞貴は勘弁してくれと肩を押し返す。
「昨日したじゃん」
「足りない」
飢えるのも大概にしてほしい。ついばむよう祥司にキスをされ、瑞貴は抗うのをやめた。どうせ聞き入れはしないのだ。裸のまま寝たのが間違いだった。
「好きだ」
甘いささやきに脳を溶かしていると、おざなりな愛撫をされ、すぐにうつぶせられる。展開を急ぎすぎだ。

祥司は先走りの蜜をすくい、蕾に指を押し入れてくる。
「ん・・・ぅっ」
つるような衝撃が、瑞貴の全身を駆けた。慣れるまでの辛抱だ。
入り口を広げるよう、指はくまなく内壁を掻き回してくる。
「・・・は、ぁ・・・っあ・・・」
瑞貴の頭がふつふつと熱く霞む。弱いところを伝えようとした瞬間、祥司の指が引き抜かれた。
「あぁ・・・ん、っ・・・」
「物足りないんだろ」
後ろ向きまま、硬いものを押し当てられ、体重をかけて奥まで一気に貫かれる。
「ぃ、っ・・・ぁうっ・・・」
瑞貴は痛いという言葉を呑んだ。祥司を傷つけたくなかったから。
膨れた昂ぶりは中を擦り、くちゅっと濡れた音を立てる。
「くぅ・・・ん、っぁ・・・ふ」
「前も弄ってやるよ」
祥司の指が瑞貴のものを掴んでしごく。連動するよう後ろも収縮し、瑞貴の体はようやく悦びを唄い出した。
「・・・は、んぅ・・・あぅぅ・・・」
「後ろでイったらいいのに」
つまらなそうにつぶやく祥司に、瑞貴は今日も言い出せなかった。
もうちょっと、ゆっくり抱いてほしいんだけどな。
体だけじゃなく、心もつながっていると確かめたいから。

「相性悪いのかな」
終わってから真剣に悩んでいるらしい祥司が可笑しくて、瑞貴はぷっと吹き出した。
「祥司みたいな厄介なやつ、僕じゃなきゃ駄目だよ」
「だよな」
自覚はあるらしい。
次こそ照れないで、もっと愛してくれと言いたい。
瑞貴は好きという言葉の代わり、たっぷりキスを降らせた。







2012/02/07
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