少人数なり茶板③

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[3]代理人 06/5 21:03 iPhone

ある日、神の子が生まれました。人一倍強い魔力を持ち、首を撥ねない限りは死ぬことの無い体。それはそれは立派でした。
子供が生まれたのはプレス国とアグーレ国でした。
"アルーヴェの体"と"アルーヴェの首"。この二つが破壊されれば世界は破滅する。という言い伝えがありました。
誰が考えたかさえ分からない謎に包まれたものでした。

プレス国とアグーレ国はとても大きな違いがありました。
プレス国は暖かな気候に皆仲良く、食べ物も沢山ありとても美しい国ですが、アグーレ国はその逆。建物は廃墟とし一年中晴れる事なくどんよりと曇り食べ物も少なく食べ物を巡った争いばかり起きていました。
そんな二つの国に同時に子供が生まれました。
プレス国に生まれた子は鐘に祝福され美しい金色の髪をしていました。
アグーレ国に生まれた子は真っ黒く闇のような色の髪を持ちアグーレ国特有の血の様に赤い色の瞳を持っていました。

プレス国の子供はアルーヴェの体を。アグーレ国の子供はアルーヴェの首を体内に宿して生まれて来ました。

これは神に愛された国と神に見放された国が起こした長きにわたる悲しい戦争のお話。

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