1.沖田総悟 一つ、また一つ。 思い出の場所が無くなっていく毎にお前と出逢ったのはそんなに昔だったかと考えさせられる。黙って消えるっつうとんでもねェ罪を重ねておきながら、過去の幸に浸ろうと時たま足を踏み入れていた場所が消えるのはきっと自業自得な訳で。 もう言葉を交わす事ァねーだろうが一個だけ、また奇跡とやらが起きているこの瞬間、ここを見ているお前へ。 俺はお前が嫌いになった訳でも、かと言ってもう無関心になった訳でもねェ。今でもあの頃はまるで夢ン中にでもいたかのように幸せだったと、戻れるなら戻りてェと、心底思う。 だがどうしても逆らえねェ波に呑まれる位に、俺は弱くて、そして汚い。結局テメーの為なんでィ、何を告げる訳でも無く逃げ出したのも全部。自分自身の為だ。責められる勇気すらも持ってねェ、弱っちい男。 お前がどうか、毎日を笑って生きてますように。 2017/2/6 00:58 [編集] |
3.沖田総悟 …えー。まず最初に。俺ってどんなんだった?コレちゃんと俺になれてんのか?大丈夫?俺が俺であって俺な筈だが果たして何がどう俺なのか分から以下略。 ー沖田と山崎。幾度かの別れを繰り返すも再び奇跡の再会を果たす。今後2人はどうなっていくのかー〇〇先生の次回作にご期待ください!みてェな打ち切りエンドを創り出した他でもねェ俺が、黒マジックでその煽り文を塗り潰しにきた訳だが。 何せこの世界に来るのが本当に久々過ぎて、最早土方さんがレッツなパーティー的な、旦那が無職で転生的な、中の人が同じなだけの違うキャラ引っ提げてきたかもしれねェという不安に押し潰されそうなう。つーかなうってもう古いの?あの頃はよく使ってたよなァ、お前。お前がなうって言うの何かその馬鹿…じゃない愛くるしさからか言葉の並びが猫の鳴き声みてーで、好きとか抜かした気がするわ。何言ってんだ過去の俺。俺の方が何倍も馬鹿じゃねーかィ。 世の中完全に流行り病で振り回されまくってるが、元気かねェ?俺ァすこぶる元気です。 何しに来た、って聞かれちゃァお手上げなレベルでノープランなまま此処へまた来ちまったんだが…すっかり寂れた世界になっちまって。いや手前ェも去った内のひとりだろっつーツッコミは受け付けねーので悪しからず。 そんな中でも今回は、最後に言葉を交わした場所が残ってる事に安堵しつつ、せっかくなので手紙でも残していこうかね、と。 流行り病やら地震やら、宜しくねェ事ばっかだが、お前が今日も元気に出来れば笑顔で生きてますように。 また次ってのが来た時に、此処が残ってたら。ンで、お前が俺みたいに気紛れで立ち寄ったら。言葉が交わせりゃ儲け物。 っつーことで、また、な。 2021/12/3 20:55 [編集] |
2.沖田総悟 何気無く、…なんて子供騙しにもならねェ嘘ぶら下げて此処に来て。まさかこんなにも早くお前の姿を見つけるなんて思ってなかった。いや、もしかしたらって期待はあったけど。少ーしだけ。本当に。 結構色んな場所で長い事互いにガラスの靴の置きあいっこしてきたが、此処は無かったのに。どうして俺の事見つけたんだよ、天才かよ。何で俺だって分かったんだよ。天才は俺のキャラであってお前は違ェだろうが。横取りすんじゃねーや。 …いつも、不意に思い出した時の自分本位な呼び掛けに必ず応えてくれる。俺は声も届かねェ所に行って、きっと何度もぶつけてくれた言葉に応える事もしなかったってのに。 結局俺は、それこそお前が当たり前の様に何年経っても近くに居てくれるって甘えてるんでィ。フラッとこの世界に足を運んだ時に、まだかつての場所が残っている様に。だから、ドキッとした。もし、こうして言葉を紡げる場所が無くなったら?別れなんざとっくに自分から作っておきながら、本当の別れが来たその瞬間を運命と捉える事ァ出来ねーなって思った。とんでもなく都合の良い話だろィ。 …結局何がしたいのか、何を望んでるのか俺自身サッパリなんだけど。でも、お前の言葉が只々嬉しかった。…て事は書いておく。 2017/2/28 00:47 [編集] |