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絡む思い
R指定:無し
あらすじ:アルバムの続編
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「…なにしてるの?」
「あ、昂くん」
どこもかしこも甘い匂いがして、眩暈がした。街は一瞬にして愛に包まれたセントバレンタインディは先月の話。で、今僕が何をしてるかと言うと、そのお返しをする為に回っているところだ。
「何をしているの?」
そして、冒頭部分に戻る。彼は僕を真っ直ぐ見つめているが、いつもの柔らかい微笑みは無い。しかも、心なしか声も冷たい気がする。なぜ?
「あら、恋人の浮気現場に遭遇、みたいな?」
「はい?」
彼女にそう言われて状態を見回せば、僕の両手はお返しのプレゼントで塞がり、そして彼女の両手もプレゼントで塞がっている。さも、愛しい恋人に愛の贈り物を送るかのように。
え?ちょっとこれは、良くない雰囲気が…、
「あの、昴くん、これは」
「すごく仲が良さそうですね、先生達。…失礼しました」
「え、昴くん!」
「くふふふ、くふふふ」
残されたのはプレゼントを持ったままの僕と、腹を抱えて不気味に笑う柏木先生。
「先生!助けてくれたっていいでしょ!」
「ごめんね、だって君達面白いから。くふふふ、くふ、」
笑い方気持ち悪いし!
「追いかけないの?」
「…追いかけれると思います?」
彼は生徒で僕は教師なんだよ。いや、まだ講師だけど。
「思わない」
「ならなぜ聞くんですか」
もう泣きそうなんですけど!
「面白いからよ」
「他人のことだからって面白がらないで下さい!」
「あら、アタシは君達を他人だと思ってないわよ」
え?先生?
「身近にこんな昼ドラがあるなんてねー」
「柏木先生のばかー!」
END
2010/04/15
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