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助っ人は最後に…
by みよ。  
R指定:有り
キーワード:リボーン、骸綱、パロ、BL、版権、微裏
あらすじ:ボンゴレ学園高等部(笑)に通う沢田綱吉は電車通学である。自宅から3駅だが、都内なためいつも通勤ラッシュ。そんないつもの電車の中…なはずだった。
▼一番下へ飛ぶ


「うっわ、…やば。」


メロンパンをくわえて走るのは、ボンゴレ学園に通う沢田綱吉だ。

いつも乗っている電車に遅れそうになっているため、全力疾走だ。

「て、定期。…ぅわッ」


ドン、

ギロ。

改札で戸惑っていると、横から若いサラリーマンが割り込み、綱吉を睨んで改札を通っていった。

「(な、なんだよぉ)…あ、あれ?!て、定期!!」


ぶつかった拍子で定期を落としてしまったらしい。

「わ、わ、ヤバい!電車来ちゃ−−」

「はい、どうぞ。」

「え?」

「貴方のでしょ?これ。」

いきなり声を掛けられたと思えば、目の前に綱吉の定期を差し出された。

「あ、ありがと−−」

「早く行かないと電車に間に合いませんよ?」

『3番線に電車がまいります。4つドア15両です。〜』

お礼を言おうとしたら、ちょうど綱吉がいつも乗る電車が来る放送が流れた。

「あ゙!!」

時刻掲示板を確認する。

「…本当あり、」

「早く進んでくんない?」

素早く振り返り、ちゃんとお礼を言おうとしたが。
そこには…ケバい女子高生がいた。

「す、すいませんッ!」

ピ。

目を合わせないようにして、改札を通り、綱吉は階段を登った。


『電車がまいりまーす!白線より下がって、下がって!下さい〜!!危ないッつ…ですよー。』

半キレの駅員が電車が着た事を告げる。

「はっはっは、ぁ〜ま、間に合ったぁ。(ゔ〜いつも通りスッゴイ混みよう)」

ホームには人が長い列をなしている。

それを眺めながら、いつもの場所の最後尾へ。
ちょうどそこは【並盛】駅に着いた時、階段が目の前にあるのだ。


バタバタバタ

ギュウギュウ、

押し、押され、なんとか綱吉は電車に乗れた。

『ドアが閉まりまーす。手荷物をお引き下さい!…危険ですので無理な駆け込み乗車はやめろ、て下さい』


プシュ、−−

ガタン。

「ッ!(グェ〜苦しぃ)」

綱吉はドアに押しつけられる形になった。

「(3駅まで…並盛まではこっち開かないんだよなーあ、ちょうどいいか。すぐ降りれるし。)ふぅ。」

そんな事を考えながら、周りの人の邪魔にならないよう鞄を自分の前に抱えるように持つ。


カタン、ゴトン−−

しばらく電車に揺られていると…


サワ、

「(ん?)」

サワサワ、

「(え、うそ…)ク、ッ」

誰かが綱吉の尻を触りだした。
気持ち悪く、身を揺らすが…

サワサワ、サワ、

ギチギチの満員電車。動ける範囲も限られている。しかも、

「…」

近くには女子高生。(さっきのケバい方)

「ス、スイマセン」

ものっ凄い睨んでいる。
チカンされている綱吉をチカンする奴と勘違いしているのだろう。

その間にも、

サワ、モニ、モミモミ、

激しくなるチカン行為に綱吉は泣きそうになる。

「フゥッ(つ、次の駅で少しでも場所、離れなきゃ)」


モミモミ、モミ、ギュム

チカン行為とともに、後ろからは

「ハァハァ、」

生暖かい息遣いも綱吉の耳を掠める。

ぎゅ。と、目を瞑り時間が過ぎるのを待つ。

『次はー〜〜、』

「ッ!」

停車駅を告げるアナウンスを聞き、鞄に力を込める。

ギュム、モミモミ、ギュム。

「(は、早く…!)ン、ンン??」


いきなり、前へと手を回してきた。

サワ、サワサワ、

下半身を触りだす。

そして、


『〜ですー。お降りの際は−−』
ジジジジ、

アナウンスとともに綱吉のズボンのチャックが下ろされ、あろう事か…

「(なっ!?)」

「逃がさないよ?」

男の声が聞こえたかと思えば、手をズボンへと突っ込んで綱吉のモノを扱きだす。

ヤワヤワ、モミモミモミ、ギュム、ギュ

「(ン、あ、ぁわ)〜フ、ク」

必死で我慢するが、花の高校生。この刺激には耐えられそうにない。

「−−可愛いね。濡れてきたよ?ハァハァハァ、」

「ンフン、ァゥ−−」

我慢が出来ないようで、自ら腰を振りだす。
後ろでニヤリと笑うと、

「イキたい?」

「ャ、だぁァ」

「強情だなぁ〜フフ。」

か細い声で否定するが、そんな風には見えないくらい快感に飲まれていた。


男の手が綱吉をイかせようと、動かしかけた時。


ガシ。

「なっ!?」

「クフフ、それ以上やると
−−貴方を輪廻の果てに廻らせますよ?」


独特な髪型をした…まぁ、ぶっちゃけ南国フルーツ・パイナッポー頭の青年がチカン行為をしていた男の手を引きづり挙げた。

グィ、

「ふぇ、?」

「全く、貴方は先程といい、色んな目に合いますね」

放心状態の綱吉を自分の胸の中に埋めるようにし、苦笑とともに、話し掛けた。

「ンはァ…」

「おや。これはこれは、」

足を擦りあわせただけで、綱吉は快感を感じる。

「ゥ、みないでェ」

折角、助けてくれたのにこんな姿をみられて綱吉は涙を零す。

「クフフ、大丈夫ですよ」

「ぇ。」

思った以上に優しい声音が綱吉の耳に溶け込む。

「…僕が変わりに処理して差し上げます。」

「ッ!?ハゥ、ン、ァ」

とんでもない事を言ったと思うと、パイナッポー青年はズボンに手を入れて扱きだす。

「ン、ァ、ゃん。」

「気持ちいいですか?」

綱吉は答えられない代わりに、ギュッと男の服を掴み頭を振る。

それを微笑ましくみると、ポケットからハンカチを取り出して、

「−−イキましょうか。」

「ッ−−!!」

綱吉に囁き掛けると同時に、頭を自分の服に押し当てるようにして、口を塞ぎ、綱吉の白濁をハンカチへと吐き出させた。


『〜次はー並盛〜』

アナウンスがそう告げる。
いつのまにか2駅過ぎていたのだ。

「はぁ、はぁ、は。」

呼吸がままならない綱吉は、男に寄り掛かるように立っている。

「ほら。着きましたよ?」

ガシュー。

扉が開くとともに、人に押され流される。

「ぁ、ありが…」

お礼を言おうとするが、顔をまともに見ていなかった為、多くの人であふれかえるホームでは確認できなかった。

「…誰だったんだろう、でも、あの制服−−」

「おーい!ツナぁ、おはよー!」
「会長!お早ようございますッ!!」

うつらうつら、考えながら改札を出れば−−

いつもの朝の光景だった。

「お早よう。山本、獄寺君。」


終?


2007/07/05
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