ゲロの話題 - MBBS

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[1] 小説
By はにまる

05-12 00:29
男性の嘔吐小説です。少しずつですが書いてみたいと思います。

913SH
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[4] By はにまる

05-12 00:39
６時４５分。彼が現れた。「遅くなってごめん」
「ううん、私もさっき着いたばっかりだから」と言うも、ちょっと不機嫌な私。
（遅れるなら連絡して欲しかったな。ていうか、メールしたのに返信くれないし）
そんな私の空気を察してか「待たせちゃったよね？ほんとごめんね。怒ってる？」申し訳なさそうな彼。
「怒ってる」わざと頬を膨らましながら彼の顔を見つめると、何となくいつもと様子が違うような気がした。
「うそだよ♪怒ってないよ。サトル、なんか今日疲れてる？」
「いや、疲れてないよ。なんで？」微笑む彼。
気のせいか…

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[5] By はにまる

05-12 17:37
とりあえずご飯を食べようということで、最近駅前に出来たショッピングモールに向かうことにする。
手を繋いで歩きながら、（さっき感じた違和感はなんだろう…）彼の横顔をちらっと盗み見てみるけど、特に変わった様子はない。やっぱり私の思い過ごしかな。

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[6] By はにまる

05-12 17:39
モールに着いて、レストラン街へ。お洒落なアジアンダイニングに入る。若い女性に人気の店というだけあって、カップルや女性のグループで賑わっていた。店員に案内されて席に着く。
メニューを開き「好きなの何品かずつ頼んで、一緒に食べよっか」と彼。「そうだね、いろいろ食べたいし。わぁーカクテルとかも美味しそう♪飲んじゃう？」とはしゃぐ私。「ほんとハルは食いしん坊だよなぁ」と微笑む彼。

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[7] By はにまる

05-12 17:40
結局お酒も飲むことにして、料理を何品か頼んだ。注文した品が運ばれてくるまで他愛もない話をする。
彼は２つ年上の社会人。大学のサークルで知り合った。私が入学したとき彼は部長で、その頼もしさと優しさからみんなに慕われていた。私もそんな彼に憧れた。だから彼に告白されたときは今まで生きてきて一番ってぐらい嬉しかった。

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[8] By はにまる

05-12 17:43
「お待たせしました」店員がドリンクを持ってくる。
「乾杯！」
一口飲んで「ん～これ超おいしー」と私が言うと
「ぷは～やっぱり仕事の後のビールはうまいな！」わざとらしく彼が言う。私は思わず吹き出してしまった。幸せだな…

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[9] By はにまる

05-12 17:44
しばらくしてサラダが運ばれてきた。皿に取り分けて
「いただきます♪」
一口食べて彼の手が止まる。
「ん？どうした？」
「いや、何でもない」と言い、もう一口食べようと箸を口許に持って行ったが、なぜか食べずに箸を置き、突然立ち上がる。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」
「いってらっしゃい」

（どうしたんだろ？）

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[10] By はにまる

05-12 17:45
私はサラダを食べながら彼の帰りを待つ。料理も次々に運ばれてくる。しかし彼は帰ってこない。
２０分が経過した。さすがにおかしいと思い、彼の携帯に電話をかけてみる。
テーブルの上で鳴るバイブ。携帯置いてったんだ…

（様子見に行ったほうがいいかな？でもテーブルに誰もいなくなったら怪しいよね…）
近くにいた店員に「すぐ戻ります」と伝えて私はトイレに向かった。

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[11] By はにまる

05-13 00:39
トイレに着く。男子トイレに入るのはためらわれたけど、中をこっそり覗くと誰もいないようだった。入口から声をかけてみる。
「サトルいるの？」…返事はない。個室のドアが閉ざされている。きっとあの中にサトルはいる。そう確信して、扉に近づく。
「サトル？」もう一度声をかける。すると中から
「うっ…はぁはぁ…」えづいてるような苦しそうな声が聞こえてきた。
「大丈夫？」
「ハルごめん、大丈夫だから…あっち行ってて…先食べてて」
全然大丈夫そうじゃない。もう、こんな時だってサトルは強がるんだから。
「ねぇここ開けて」
……少しの間があった後「ごめん、俺…たぶんもう食べれないから…ハルだけでもご飯食べて来て」
たしかに彼は食事の席には戻れそうにない。とりあえずお会計だけは済まして来たほうがいいかも。そう思い、彼に「わかった。あとでまた来るね」と言った。「ごめんね…」さっきから彼は謝ってばっかりだ。

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[12] By はにまる

05-13 01:30
トイレを出て席に戻る。料理は…もったいないと思い少し食べてみたけど、何だか急に虚しくなって途中で食べるのを止めた。伝票を取りレジに向かう。
会計を済ませ、再びトイレへ。「サトル、出られそう？」
すると水を流す音と共に、ガチャっという音がしてドアが開いた。彼が出て来る。その顔は青白く、額には汗が浮かんでいて、かなり具合が悪そうだ。
「ごめんね…せっかくのデートだったのに」
「サトル謝りすぎ（笑）」私は努めて明るく振る舞った。
彼は洗面台で手を洗い口をゆすぐ。私は「これでうがいしたらすっきりするかも」と言って、持っていた緑茶のペットボトルを差し出した。彼は「ありがと」と言ってそれを受け取り、素直にお茶でうがいする。私は彼のおでこに滲む汗を拭いた。

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[13] By さやか

05-15 22:15
続きが気になります

F706i
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