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[1] §Desire§
By 麻倉皐月
09-10 23:46
『季節外れの紫陽花』
色づき始めた紫陽花
青や紫、ピンク色
雨に栄える淡い色
未だ色の無い紫陽花は
雨粒の鏡越しに哀愁
この紫陽花は如何様に
土の色を映すのか
いつまでもいつまでも
白いままのその咢は
まるで染まる事を拒むようで
哀しいかな
誰かに似ている
821N
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[10]
By 麻倉皐月
11-24 22:59
総てに焦点が合わない
目も、心さえ
水中で藻掻くように
息苦しい
常に後ろを振り返る
間違ってはいないかと
自分の足跡は曲がりくねり
斑な跡は迷った証
俯いて歩いたことも
駆け上がった事もあった
いつも疑心を抱きながら
後向きに前へ進め
821N
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[11]
By 麻倉皐月
11-30 19:57
「誰かが笑うのが好き」
「喜ばせる事が喜び」
「驚く顔が見たい」
人間が好きな道化師は
今日も明日も転がって
沢山人を笑わせる
自分が嫌いな道化師は
誰かが笑ってくれたなら
救われるような気がしてた
涙を零す時は独り
自分の部屋の毛布の中で
殻に籠もってすすり泣く
仮面を被った道化師は
踊り回り道化を演じ
誰かの心に笑顔を咲かす
今日もまた、笑い顔で
821N
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[12]
By 麻倉皐月
12-19 22:24
引き止める事が出来るのは
貴方を解っていない証拠
貴方の気持ちを
貴方の痛みを
貴方の哀しみを
本当に理解したなら
止める事なんて出来ない
本当に貴方を想ったら
涙が止まらなかった
私に出来るのは
待つ事だけ
貴方を信じて
ずっと、待っています…
821N
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[13]
By 麻倉皐月
01-18 00:09
強い意志を
「生命力」と呼ぶならば
私はきっと
生命力は低い方だろう
居ても居なくても
変わらないような
空気のような私
誰も気に留めない
私も誰かを気に留めない
そんな生き方は確かに楽だ
でも
どこか
淋しいんだ
821N
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[14]
By 麻倉皐月
02-07 21:03
険しい道を
一人歩く
足には土がまとわり付く
皮膚は擦り切れ血が滲む
私が歩いた所に出来る
長く険しい獣道
踏み固められた草達が
枯れて腐って
土に還る
その後ろを
誰かが通る事はないけれど
私の跡はソコに残る
821N
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[15]
By 麻倉皐月
03-10 21:36
絶え間なく流れる
時間の流れに身を任せ
記憶の泡を生みながら
浅い呼吸を繰り返す
大きな小石に引っ掛けて
小さな切り傷を作り
時には河藻に足を取られ
藻掻いてあがいて振りほどく
人はまるで小さいもので
大きな河には逆らえない
暴れて飛沫を飛ばそうと
河は絶えずに流れていく
立ち止まる事は出来ない
出来ないならせめて
地に足を付け歩いて行きたい
821N
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[16]
By 麻倉皐月
03-24 09:47
出来たてのご飯
温かいお風呂
ふかふかの布団
当たり前の事が
当たり前に出来る
当たり前な事が
日常に溶け込み過ぎて
当たり前だって事を
忘れてしまう
でもきっとそれが
一番幸せなんだ
821N
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[17]
By 麻倉皐月
04-11 23:52
逆立つ皮膚を
爪で均す
何度も
赤い跡を残して
震える手で
歪んだ感情を握り潰して
腹の中にある確かな熱を
吐き出しそうになりながら
肌の上を交差する跡が
血で滲むまで
寒いのか
痛いのか
痒いのか
それすら判らないまま
続く寒気を抱き締めて
一人、眠る
821N
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[18]
By 麻倉皐月
06-19 21:53
貴方が誰かと一緒に居るのが
嫌なわけじゃない
貴方が誰かの名前を呼ぶのが
嫌なわけじゃない
貴方と過ごした時間が
無くなるみたいで
少し寂しいから
「大好き」が
「愛してる」に成って
月日が経ち
「愛してる」が
「愛してた」に変わったのは
いつからだっけ?
涙がどんなに流れても
思い出は消えない
わかってる
記憶の欠片に縛られて
優しいその声を求めたのは
確かに自分で
それはきっと
記憶よりも感情に刻まれて
消せないから
思い出が過去に成る事を
願って…
821N
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[19]
By 皐月
08-31 23:11
人が人を救うなら
何故皆傷つけあうの?
正義は千差万別で
悪は人の心で
真実と虚偽は表裏
他人から見た私
「ウソつき偽善者」
「優しい猜疑心」
目の数は多重
一重二重で語れない
どれも「私」
私は誰?
F10C
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