投稿日03/14 02:09

「雨」
宮藤琉依



雨は嫌いだけど、雨に濡れるのは好き。


髪や化粧を気にしなくて良いなら、思う存分濡れたい。


灰色の空と、濡れたアスファルトのニオイが切なくなる。



水溜まりを見ると入りたくなる。


小さい頃は、濡れる事なんて気にしないで、思いっきり遊んでいたのに、

いつからか、色んな事を気にするようになっていく。


それが大人になるって事なら、何だか少し寂しい。



抱える荷物が増えていって、知りたくない事まで知って。

雨が全部流してくれたらいいのになんて現実逃避。




「空が代わりに泣いてくれてるよ」

泣くのを堪えていたアタシに、おばあちゃんが言った。



それまで嫌いだった雨が好きになった。


今度雨が降ったら、傘を差さずに、ずぶ濡れになってみようと思う。




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