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[9]ユーロ(pc)

【強引なのも売りなのです】

予想通りと言うか、当然のように聞き返したアルヴィんさんに、僕は続けて言う。

「あ、もちろんタダでとはいいません!報酬は…そうですね、魔物からいただくガルドの三割を僕、残り七割をアルヴィンさんでどうでしょう?勿論、アルヴィンさんが何かお仕事をされる時は、僕を使ってもらって構いません!その代わり、もっとこの世界の事を教えて欲しいんです!後、できれば安く仕入れができる店なんかも……」

「待て待て待て!少し落ち着け!」

さらに続けようとしたところで、アルヴィンさんは慌てて僕を止めました。
まだ店や宿屋などの割り勘など話せていませんが…。
そう言うと、アルヴィンさんは呆れた様に深々とため息を吐きました。

「おたくの言いたいことはわかった。だが、納得はできないな。そもそもなんで俺なんだ。別に俺じゃなくても誰か他の……」

「誰かと選べるほど、僕に知り合いはいません。これも何かの縁だと思って雇ってみてはくれませんか?」

「けどなぁ……俺にも都合ってもんが……」

「う、わぁぁあ!」

「………。」

アルヴィンさんの話を横目に、僕は目の前の光景に目を奪われていました。
洞窟を抜けた先には、断崖絶壁に挟まれた民族的な街が広がっていたんです。



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111014


2011-10/14 04:28[レス/]

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