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[4]ぷっちょ(N01B)
「ガイ!!!何であたしの部屋の前に待機してんのよ…」
「いやぁ、姫様の帰りが遅いんで探しに行こうと思ってた所ですよ。今日はご自分から帰って来られるなんて、珍しいですね。
やっとやる気になってくれたんですか?」
「そんな訳ないでしょ。寒いから早めに帰って来ただけ。先生は?」
「残念ながら、今日はご用でお休みです。変わりに今日は俺が授業を――」
「うそ!!?ほんとに!!!?やったー!!!!あたしあの先生の歴史の授業眠くなるから嫌いなんだよね〜
ガイの授業と大違い!!
いつもガイがしてくれたら良いのに。」
「それはありがとうございます。でも、俺みたいな使用人に教えられることは限られてますからね。」
「じゃあさじゃあさ!今日はバチカルの歴史が知りたい!!お祖父様のこととか♪」
「ユーリ元王のことですか?それは陛下の方がお詳しいのでは…」
「お父様は同じ話ばっかりしかしないもん。お祖父様はカッコ良かったすごかったーって。
あたしが聞きたいのはどうすごかったのかだって。」
「陛下らしいですね。良いですよ、俺が知っている限りのことなら話しましょう。」
「やった!さすがガイね。」
二人は部屋へと消えて行った。
時はさかのぼること40年前
ローリア王国は女王シャインの政治のもと、平和が保たれていました。
王ユーリとの間には2人の子を設けており、長男ユエと長女ヒカリは多くの愛を受けながら
すくすくと育っていきました。
やがて、再び時は流れ
ユエは17歳の少年に、ヒカリは16歳の少女へと成長した頃…
長い長い異世界への旅が始まったのです。
「それ、知ってる。そこでお父様とお母様が出会ったんだよね?
仲間として旅を続けてたって…。」
「そうですね。では、もう少し先に進みましょうか。」
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