返信する

 ほわいとでい
© 紅暁 
作者のサイト 
 R指定:無し
 キーワード:甘々
 あらすじ:バレンタインチョコのお返しを渡すお話
▼一番下へ飛ぶ


買ってしまった…

バレンタインチョコのお返し


少し奮発して買ったのは、ヤツの誕生石が埋め込まれているというペンダントだ

樋口一葉を出しても百円玉しかお釣りがこない、まぁそのくらいの値段

普段アクセサリーなんてしないからちょっと不安だといえば不安なんだけど…

鞄にそれを入れ、学校へ向かった

−−−

あっという間に放課後になった

学校で渡せるわけもなく、どうしようかと戸惑ってる帰り道


「なぁ…今日、うち寄ってかないか?」

しょうがないからオレは単刀直入に言った
小細工とかの変化球は苦手なんだ

「?珍しいね、時雨から誘うなんてさ」

「べ、別に誘ってなんかないだろッ!!」

「え…?時雨、家に来ないかって誘ってるんじゃないの?」

「ぁ…そっか」

オレは変な勘違いをしていたことに気付き、顔を紅くする

「もしかして、えっちなこと考えてた?」

図星だったから無視することにした



オレの部屋に入り、間髪入れずに品物を差し出した

「……ん?なーに?これ」

「別に……やるよ、お前に」

目も合わせずオレは言った

「あ、もしかしてホワイトデーだから?嬉しい、ありがとー」

深春は、開けていい?と断って包装紙を破った後、また歓声を上げる

「こんな高そうなものを…」

「一ヶ月前にお前が言ったんだぞ−」


“気持ちの問題”だってな



オレの気持ちだよ、文句あるか?



「つけてあげるから、しゃがめよ」

「あ、うん。」

身長差が激しいから結構屈辱的なんだけど、しゃがんだ深春にペンダントをつけてやる

はからずも抱き合う恰好となっていた

首に手を回し、至近距離で深春を感じる


なんだろう、深春の匂いだとか雰囲気だとかに煽られて、衝動的にそのまま抱き着いてしまった

「しぐれ?」

「ちょっと、このままにさせろ」


深春も手を回してきた


「ありがと。」

そのまま深春は立ち上がり、オレはぶら下がったように抱っこされた

ありがとうと言われても、照れとか恥ずかしさで何も言えないし顔も見れなかった

頭の中は真っ白

でも、こんなに近くにいるんだ
オレの気持ちわかってるだろ?



黒は何色にも染まらない

白は何色にも染まる




オレの頭の中、とりあえずはお前で染まりそうだよ



ほわいとでい











2008/03/14
▲ 始めに戻る

作者のサイト
編集

 B A C K 



[掲示板ナビ]
☆無料で作成☆
[HP|ブログ|掲示板]
[簡単着せ替えHP]