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[36] 2012/12/23 23:01
『あらすじと適当夢文・メタルス編14』

・地底湖で泳いでいたら蟹に見つかる
・焦って引き上げようとする蟹
・身投げだと思われたらしい


ランページは私を抱えて岸に泳ぎつきながら怒鳴ってきた。

「お前はワシのもんじゃ!!勝手に逝くなんぞ許さん!!」

は?
何だそれ。

「自分のものなら殺すのがあんたじゃないの?」

初めて見た時からのイメージを言ったら、なぜだかランページはぐっと詰まって動きを止めた。

「世話して生かして殺さないなんて…」

まるで、情をもってるような――?

そういえばトランスミューテイトを保護しようとしていたと前に聞いた。
デストロンもサイバトロンも嫌いなのにあの子だけは目をかけていた。
まさかこんな奴でも人並みに仲間を欲しいと思ってるの?

だけど何で私なんだろう。

…もしかして、サイバトロンが嫌いだと言ったから?
トランスフォーマーの陣営なんて関係ない、みたいなこと言ったから?

そんな理由で命を拾って
そんな理由で帰れなくなったっていうの?

「…どいて」

ぐい、とランページの胸を押す。
ランページは何か言おうとしたようだったけど。
これ以上何も聞きたくなかった。

「どいてって言ってるの…!!」

目を合わせないようにしながら力いっぱいランページを突き放そうとする。
そのまま危害加えられる事だってあり得たのに。
やっぱりおかしな事にランページは何も言わず、おとなしく岸へ上がってどこかに続く道に去っていった。

気配が消えてから岸に顔を伏せて、すごく久しぶりに涙を流した。

「――イノボット…」

わからないの。
ランページの行動も。
泣けてくる理由も。
頭がごちゃごちゃしてるの。

あんたに無性に頼りたい
背中を見たい

私、いま
何もわからないの

[編/削]
[37] 2012/12/23 23:03
『あらすじと適当夢文・メタルス編15』

・またしばらく同じように洞窟生活
・ただ生かされてるだけのヒロイン
・口数は減り表情の変化もなくなった

・ある時至極嬉しそうにしながら洞窟に来る蟹
・ヒロインの事も目に入らず「アイツが来た」「ワシを殺しに来た!」と喜びもあらわ
・「何が来たの?」ヒロイン聞くと途端に黙りヒロイン見つめる蟹
目の前にしゃがんで
「お前はワシのもんじゃ」
棒読み気味にヒロイン「何をいまさら」

すると蟹は不意に私の目を大きな手で覆った。

「誰にも近づけたぁない…誰にも触れさせたぁない…じゃが何より別れとぉない」

「何より…生きるのと死ぬのとで分けられるのが、何より耐えられん」

「じゃけぇ、選ぶ」

「全部に片ァ付けるまで、待っててくれ」

そう言いながら頬をかすかに撫でられた気がしたあと。
腹に強い衝撃を受けて気を失った。

・ヒロインをしばらく抱き締めた後カニは立ち去る

[編/削]
[38] 2012/12/23 23:05
『あらすじと適当夢文・メタルス編16』

・デプスチャージ、蟹の反応を追って洞窟に入る
・倒れている人間を発見
・この時代にいるのは原人だからあり得ないと不審がる
・そういえば前に時間移動してきた人間を保護していたとサ軍が言ってた事を思い出す
・通信入る所まで移動してコンボイに連絡



「確か前に人間の少女を保護していたとか言っていたな?」

デプスチャージの一言に息がつまった。
保護対象どころかそれ以上に思っていただけに、いまだ後悔は拭えていない。
しかし余計な感情を伝えて何の意味があろうか。
コンボイはあくまで手短に答える。

「あぁ…」

デプスチャージは、ふむ…と顎を撫でると、同じ調子で再び聞いた。

「その娘は長い金髪だったか?」

コンボイもまた同じように、あぁそうだと返したが、ふと気づいた。
外見まで教えていたか?

「…なぜそれを?」

デプスチャージは改めてそれを見ながら事実を述べた。

「今目の前にいるのだ。長い金髪、白い肌、それに首にロケットを下げた人間の少女が」

「――何…!?」

あの子の顔が浮かんだ。
そして最後の声が。

叫びだけが別れの証拠だった。
それがとうとう…

見たくなどないけれど、私は司令官だから。
冷静に…冷静に。

「すぐに引き取りにいく。その場所と、その子の損傷の度合いを教えてくれ」

「損傷?…そういえば貴様らこの娘は死んだと言っていたな」

「あぁ…きっとひどい状態だろう」

「いや、大した傷は無い。それどころか死んでもいないぞ」

「…どういう…?」

「気は失っているが、息も脈もある。生きているという事だ」

「なっ、んだと…!?」

「それはこっちの台詞だ。Xを追っている時に見つけたからXの罠かとも思ったが、スキャンした限り何か仕込まれた形跡はないし、この娘を運ぶ途中襲われる事もなかった。何なんだこれは?」


・驚愕するも、生きていて偽者でもないことがわかると皆歓喜
・ブラックウィドーは「デ軍の罠じゃ?」疑い続けるが、彼氏のシルバーボルトまで手放しに喜んでるので表向きは追及せず

[編/削]
[39] 2012/12/24 01:10
『あらすじと適当夢文・メタルス編17』

・ヒロインを新サイバトロン基地へ
新サイバトロン基地での再会の様子を文章に(+名前変更)


・サ軍、ヒロインいない間の事など説明
・蟹からちょくちょく聞いてたものの、ブラックウィドーがいる事などに驚くヒロイン
・知らない顔がいるのを指摘すると、デプスチャージという名前と来た目的を紹介される
・エイ「言いたくはないがずっと気になってしょうがない事がある」
・ヒロインが蟹くさい、奴と共にいただろうと指摘
・ヒロインが何をされたか察して蒼白になるサ軍
・ヒロイン冷静にデプスチャージに応える


「あいつはあんたが来たのを喜んでたわよ」

手放す気なかった私をあっさり捨てるくらいには。

チッと舌打ちしてデプスチャージは吐き捨てる。

「どこまでも外道な奴め」

途端ラットルは、つかつかつかとデプスチャージに歩み寄ると、どんっとその胸を突き飛ばした。

「…アンタも変わんねぇよ…!!」

デプスチャージの体勢が崩れるほどの衝撃ではなかったが、された側はしかめっ面でふいっと顔を背けた。

[編/削]
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